測量で取得した3次元点群の解析、位置調整、分類、地表面データ作成を一つの環境にまとめるソフトウェア「Terra STUDIO」が発表された。クラウドに依頼していた解析・編集を自社内で行うための製品で、正式な販売開始日は決定後に案内される。
計測方式ごとの解析を点群編集につなぐ
テラドローンが発表した点群解析・編集ソフトウェア「Terra STUDIO」は、レーザー計測機器Terra LiDARとSLAM計測機器Terra SLAMで取得した3次元点群を処理する。テラドローンによると、計測後の解析から、地表面を表すグラウンドデータの作成までをユーザー自身が自社内で行うための製品である。
入力側の処理は計測機器に応じて異なり、Terra LiDAR 4ではGNSS・IMU解析、レーザー計測データとの統合、飛行コース間の調整に対応する。Terra SLAMシリーズではSLAM統合解析を行い、その後のオリジナルデータ作成からグラウンドデータ作成までを同じソフトウェア内で進める。
重複する点群と既知座標で位置を確認する
解析した点群は、飛行コースごとに比較して位置の整合を確認する。テラドローンによると、コースが重なる部分のずれを確認しながらコース間を調整でき、自動処理後の点群に技術者の判断を反映できる。
位置合わせには調整点の座標を使い、点群と既知座標との差も確認することができる。さらに検証点による精度確認に対応し、コース間の整合と座標に対する確認を行う機能を備える。
植生や構造物を分類して地表面を取り出す
位置を調整した点群には、地表面だけでなく植生や構造物も含まれる。テラドローンによると、フィルタリングとクラス分けによって点群を分類し、地表面を表すグラウンドデータを作成することができる。
分類後の結果は技術者が確認し、必要な箇所を詳細に編集することができる。この編集機能によって、地形や計測条件に応じた判断を、自動処理後のデータへ反映する。
地表面データから断面・等高線・土量へ進む
作成したグラウンドデータは、その後の確認や編集にも利用する。テラドローンによると、Terra STUDIOは三角形で地表面を表すTIN、断面、等高線の作成と土量計算に対応する。利用できる機能は対応機種、プラン、提供バージョンによって異なる。
これらの処理を公共測量等に使う場合は、業務仕様に沿った計測・点検・精度管理が必要になる。ソフトウェアの使用だけで要求精度への適合が保証されるわけではない。
クラウド解析に加えて自社解析用の製品を用意
テラドローンは、計測機器とクラウド解析サービスを組み合わせてきた製品ラインアップに、ユーザー自身が解析・編集するためのソフトウェアを加えた。今回の追加は、クラウド解析を利用する形に加えて、解析工程を社内で担うための製品を用意する変更である。
正式な販売開始日、対応機種、プラン別の機能、価格、ライセンス条件は、決定後に案内される。発表段階の機能説明と、実際に導入する際の提供条件を区別して確認する必要がある。