携帯音楽プレーヤーのウォークマン2シリーズが、音声処理機能を備えつつ再生基盤を刷新した。ソニーは新規プラットフォームで待機時やストリーミング利用時の消費電力を削減したとしている。NW-ZX700シリーズとNW-A300シリーズの3機種を1月27日に発売する。
再生プラットフォームを刷新し、待機時とサービス利用時を省電力化
ソニーは携帯音楽プレーヤーのNW-ZX700シリーズとNW-A300シリーズに、新規プラットフォームを採用した。特に待機時や音楽ストリーミングサービス使用時の消費電力を削減し、従来のNW-ZX500シリーズとNW-A100シリーズからバッテリー性能を向上させたとしている。
両シリーズはAndroid 12.0を搭載し、ストリーミング再生に対応する。新しい再生基盤を備えた製品として、ハイエンドモデルのNW-ZX707とコンパクトモデルのNW-A307、NW-A306を1月27日に発売する。
保存音源と音楽サービスで異なる連続再生時間
ソニーが示す音楽再生アプリ「W.ミュージック」での連続再生時間は、NW-ZX707が最大約25時間、NW-A300シリーズが最大約36時間となる。これはFLACの44.1kHz/16bitまたはMP3の128kbpsを、ステレオミニジャックで再生する条件の値だ。
音楽ストリーミングサービスアプリをオフラインモードで使う場合は、初期設定状態の目安としてそれぞれ最大22時間、最大26時間となる。オンラインで通信し続ける場合の値ではなく、持続時間は音量、使用状況、通信・音質設定、周囲の温度によっても異なる。
AIによる音源補完をワイヤレス再生にも適用
両シリーズは音声アップスケーリング機能「DSEE Ultimate」を搭載する。ソニーによると、楽曲データを学習したAIが再生中の楽曲をリアルタイムに分析し、圧縮音源をハイレゾ級にアップスケールする。
この処理は有線接続に加え、Bluetoothによるワイヤレス再生やストリーミングサービス利用時にも適用できる。拡張は最大192kHz/32bitに対応し、音声コーデックのLDACを使うBluetooth接続では最大96kHz/24bitで再生する。
ZXシリーズにPCMからDSDへの変換機能を追加
NW-ZX707には、PCM音源を11.2MHz相当のDSD信号へ変換する「DSDリマスタリングエンジン」がZXシリーズで初めて加わった。フルデジタルアンプの「S-Master HX」も搭載し、リニアPCMは最大384kHz/32bit、DSDは最大11.2MHzの再生に対応する。
DSDネイティブ再生を利用できるのは、W.ミュージックで有線のバランス接続を使う場合に限られる。アンバランス接続では、DSD音源をリニアPCMへ変換して再生する。