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直角につながる基板の伝送路を110 GHzまで直接測定

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    立体構造の高周波特性を直接測定できる3次元プロービングシステムが完成した。

  2. 実現の仕組み

    高周波プローブと周波数拡張器を一緒に回転させ、立体構造に接触させる。

  3. 得られた結果

    直交コネクターで接続した2枚の基板上の2本の伝送路を、110 GHzまで測定した。

  4. 従来との違い

    通常はシミュレーションで評価する立体伝送路で、実物の高周波特性を測定できるようになった。

直角コネクターで接続された2枚の基板上の銅色の伝送路に、高周波プローブを接触させて測定する装置の編集イラスト。横には垂直に曲げて治具に固定したフレキシブル基板がある。
AI生成画像

直角につながる基板をまたぐ伝送路で、110 GHzまでの高周波特性を直接測定できるようになった。立体構造にプローブを接触させる回転機構と、測定対象の形状に合わせた基準器を組み合わせて実現した。

SSDへの接続は基板をまたぐ立体伝送路になる

データセンターのSSDは、プロセッサーのマザーボードにある高速インターフェース用コネクターへ挿入される。PCIeなどの伝送路は、マザーボードから直交カードエッジコネクターを通り、SSDのプリント基板へ続くため、立体的な形状になる。

こうした立体構造の高周波特性は、通常シミュレーションで評価されている。キオクシアと、モデリング・設計技術を開発するMoDeCHは、この構造を110 GHzまで直接測定できる3次元プロービングシステムを開発したとしている。

プローブと周波数拡張器を一緒に回転させる

測定装置のプローブステーションには、高周波プローブと周波数拡張器を一緒に回転させる機構を組み込んだ。この機構でプローブを立体構造に接触させ、高周波特性を測定する。

基準器もフレキシブル基板で垂直に曲げる

プローブの接触機構に加え、測定には立体構造に対応した基準器を用いる。キオクシアとMoDeCHは、正確な高周波測定のため、個々の構造に合わせたthru基準器を開発した。thruは、測定の基準となる通過経路を指す。

垂直に曲がった構造を評価する基準器では、フレキシブル基板上にthruを形成する。その基板を治具で垂直に曲げ、固定することで、立体形状の基準器を作製した。

直交コネクターを含む2本の伝送路で測定を実証

キオクシアとMoDeCHの測定では、開発したプロービングシステムとthru基準器を組み合わせた。対象は直交コネクターで接続した2枚のプリント基板上にある2本の伝送路で、その高周波特性を110 GHzまで測定できたとしている。