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5Gの通信データ処理を利用者の近くへ分散する小型装置

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    分散したネットワーク拠点で5Gの通信データを処理する小型UPF装置が披露された。

  2. 実現の仕組み

    通信の制御を担うControl Planeとデータを扱うUser Planeの資源を個別に最適化する。

  3. 得られた結果

    Intelは、Nokiaの5G UPFで実行中のCPU電力を43%削減するとしている。

  4. 従来との違い

    既存のクラウドコア向け構成を補う、Xeon 6 SoC搭載のエッジ向けUPF構成が加わった。

利用者の端末から近くの通信ラック内にある小型処理装置へ、短い経路でデータが届く様子を示すイラスト。装置内では制御機能とデータ処理機能を別々のブロックで表現している。
AI生成画像

5Gの通信データを利用者に近い拠点で処理する小型装置が披露された。Xeon 6 SoCを搭載し、設置空間や電力に制約がある分散拠点を対象とする。既存のクラウドコア向け構成を補い、2026年第3四半期初めの提供を予定している。

小型装置にXeon 6 SoCを搭載

5Gで利用者の通信データを扱うUPF(User Plane Function)を、小型装置として分散拠点へ置く構成が加わった。半導体メーカーのIntel、通信機器メーカーのNokia、サーバーメーカーのDellは、MWC 2026でこのエッジ向け装置を披露した。

通信処理装置のNokia Edge Appliancesは、プロセッサーとしてIntel Xeon 6のGranite Rapids-Dを搭載する。Intelは、Xeon 6 SoCを搭載するエッジ向けサーバーDell PowerEdge XR8000を、設置空間と電力に制約がある5G環境でUPFを動かす計算基盤として位置付けている。

制御とデータ処理の資源を個別に最適化

Intelによると、新しいEdge UPFは、通信の制御を担うControl Planeと、通信データを扱うUser Planeの資源を個別に最適化する。この構成では、制御側とデータ処理側をそれぞれの資源最適化の対象としている。

データ処理側を利用者に近い拠点へ配置することは、通信データの移動経路にも関わる。Intelは、このエッジ向け構成の利点として、データが移動する距離を短くし、応答を速めることを挙げている。

性能30%向上と実行中のCPU電力43%削減

Intelは、新しいEdge UPFについて、5GコアUPFの性能が30%向上するとしている。省電力効果については、ハードウェアとソフトウェアの最適化により、Nokiaの5G UPFで実行中のCPU電力を43%削減するという。

43%という数字の対象は、実行中のCPU電力である。性能と電力の比較対象や測定条件は明示されておらず、これらの数値はIntelが示した効果として扱う。

クラウドコア構成を補い、第3四半期初めに提供予定

Intelは、Xeon 6 Eコアを使うNokiaのクラウドコア向け基盤NFVI 5.0を、Xeon 6 SoCによるエッジ向けUPF構成で補完したとしている。既存のクラウド側の構成に、利用者に近い分散拠点向けの構成が加わった形だ。

今回披露された小型装置は、提供開始を控えた段階にある。Nokia Edge Appliancesは、2026年第3四半期の初めに提供される予定だ。