5Gの通信データを利用者に近い拠点で処理する小型装置が披露された。Xeon 6 SoCを搭載し、設置空間や電力に制約がある分散拠点を対象とする。既存のクラウドコア向け構成を補い、2026年第3四半期初めの提供を予定している。
小型装置にXeon 6 SoCを搭載
5Gで利用者の通信データを扱うUPF(User Plane Function)を、小型装置として分散拠点へ置く構成が加わった。半導体メーカーのIntel、通信機器メーカーのNokia、サーバーメーカーのDellは、MWC 2026でこのエッジ向け装置を披露した。
通信処理装置のNokia Edge Appliancesは、プロセッサーとしてIntel Xeon 6のGranite Rapids-Dを搭載する。Intelは、Xeon 6 SoCを搭載するエッジ向けサーバーDell PowerEdge XR8000を、設置空間と電力に制約がある5G環境でUPFを動かす計算基盤として位置付けている。
制御とデータ処理の資源を個別に最適化
Intelによると、新しいEdge UPFは、通信の制御を担うControl Planeと、通信データを扱うUser Planeの資源を個別に最適化する。この構成では、制御側とデータ処理側をそれぞれの資源最適化の対象としている。
データ処理側を利用者に近い拠点へ配置することは、通信データの移動経路にも関わる。Intelは、このエッジ向け構成の利点として、データが移動する距離を短くし、応答を速めることを挙げている。
性能30%向上と実行中のCPU電力43%削減
Intelは、新しいEdge UPFについて、5GコアUPFの性能が30%向上するとしている。省電力効果については、ハードウェアとソフトウェアの最適化により、Nokiaの5G UPFで実行中のCPU電力を43%削減するという。
43%という数字の対象は、実行中のCPU電力である。性能と電力の比較対象や測定条件は明示されておらず、これらの数値はIntelが示した効果として扱う。
クラウドコア構成を補い、第3四半期初めに提供予定
Intelは、Xeon 6 Eコアを使うNokiaのクラウドコア向け基盤NFVI 5.0を、Xeon 6 SoCによるエッジ向けUPF構成で補完したとしている。既存のクラウド側の構成に、利用者に近い分散拠点向けの構成が加わった形だ。
今回披露された小型装置は、提供開始を控えた段階にある。Nokia Edge Appliancesは、2026年第3四半期の初めに提供される予定だ。