Technology

男子テニスATPツアー中継、統計データのAR表示を初採用

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    映像の視点を操るHawkVISIONは、カメラを物理的に動かさずに視点を変更できる。

  2. 実現の仕組み

    統計表示技術HawkARは、リアルタイムで取得したプレーデータを中継映像に重ねる。

  3. 得られた結果

    ソニーは、HawkVISIONによって選手と同じコート上の目線の映像を提供するとしている。

  4. 従来との違い

    Nitto ATP Finals 2025で、HawkARの採用がATPツアー中継に初めて決まった。

テニスコート脇に並ぶ固定カメラと、コート上に重なる抽象的なデータ表示を背景に、選手がラリーする中継場面の編集イラスト。
AI生成画像

男子テニスのATPツアー中継に、プレーの統計データを映像へ重ねるAR表示が初採用された。Nitto ATP Finals 2025では、リアルタイムの追跡データを表示するHawkARに加え、カメラを動かさず映像の視点を操るHawkVISIONも使われる。

リアルタイムの追跡データを表示に使う

統計表示技術HawkARは、ソニー傘下のスポーツ技術企業Hawk-Eye Innovations(ホークアイ)が提供する。表示の入力には、ホークアイのトラッキングシステムがリアルタイムで取得するプレーデータを使う。

統計データを試合映像へ重ねる

取得したプレーデータは、拡張現実(AR)によって中継映像へ重ねられる。ソニーによると、HawkARはNitto ATP Finals 2025でATPツアーの中継に初めて採用され、プレーの統計データを視覚化して提供する。

一列の小型カメラでコート上の視点を操る

同大会の中継には、映像の視点を制御する技術HawkVISIONも採用される。一列に並べた複数の小型カメラとソフトウェア制御を組み合わせ、カメラ自体を動かさずに映像の視点を操作する。

ソニーは、この方式によってカメラの動きで選手や観客の注意をそらすことなく、選手と同じコート上の目線の映像を提供するとしている。

視点制御技術をマスターズ1000の全9大会へ

HawkVISIONの採用は、ATPマスターズ1000の全9大会へ広がる予定だ。Nitto ATP Finals 2026でも採用が予定されている。