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野木町の下水道約3kmをドローン点検、人力想定の5日から2日に

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    野木町の下水道点検で、経年劣化や接続部の変状箇所の状態を詳細に把握した。

  2. 実現の仕組み

    屋内点検用ドローンはLiDARで施設情報を3D化し、損傷を位置情報とともに記録できる。

  3. 得られた結果

    ブルーイノベーションによると、約3kmの点検を2日間で完了し、人力調査の想定約5日間から3日間短縮した。

  4. 従来との違い

    今回の管内調査では人力作業が不要となり、作業員が地上からドローンを操縦して点検した。

地上の作業員が操縦する点検用ドローンが下水管内を飛び、LiDARの光で管の接続部と形状を3D計測する様子を描いたカットアウェイイラスト。
AI生成画像

下水道約3kmの管内点検を、作業員が入孔せずにドローンで完了した。栃木県野木町での調査について、ブルーイノベーションは、人力では約5日間を要する工程を2日間で終え、交通規制時間も削減したとしている。

管内へ入る作業を地上からの操縦に置き換える

ブルーイノベーションは、元請企業の渡辺建設と連携し、野木町の下水道管路を屋内点検用ドローン「ELIOS 3」で調査した。対象は施工後30年以上が経過した管径2m以上の管路で、点検した区間は約3kmに及ぶ。

この区間では、作業員が管内に入ることなく地上から機体を操縦した。ブルーイノベーションは、この点検用ドローンがGPSの届かない暗く狭い管内でも安定して飛行できるとしている。

映像に加えて損傷の位置と管路形状を記録

ブルーイノベーションによると、機体に搭載した3Dマッピング用LiDARセンサーは、点検・施設情報をリアルタイムで3Dデータ化し、位置の特定を可能にする。管内の撮影と合わせ、損傷がある場所とその程度を位置情報付きの3Dデータとして記録できるという。

3Dデータで確認できる対象には、管路のゆがみやたるみも含まれる。平面的な映像では把握しにくい形状の変化も確認できるとしている。

人力調査の想定約5日間に対し2日間で完了

ブルーイノベーションが比較の基準とした人力調査の作業量は、概ね600m/日だ。この作業量では対象区間の調査に約5日間を要するとしている。

今回のドローン点検は2日間で完了し、人力調査の想定に対して3日間の工期短縮となった。1スパン当たりの作業時間も短くなり、交通規制時間の削減につながったという。

接続部などの変状を補修計画と経過観察へ

野木町産業建設部上下水道課の担当者によると、今回の点検では、直ちに大規模な補修を要する深刻な損傷は確認されなかった。一方、経年劣化の状態や、接続部などに変状が見られる箇所の状態は詳細に把握できたという。把握した状態は、補修計画や経過観察に役立てられるとしている。