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A320neo用エンジン、圧縮機の再設計で離陸推力が向上

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    A320neo用の改良型エンジンGTF Advantageが型式承認を取得し、民間航空エンジンとしての運用が認められた。

  2. 実現の仕組み

    改良型エンジンは低圧圧縮機を再設計し、圧縮機を通る流量を増やした。

  3. 得られた結果

    川崎重工業によると、流量の増加によって従来型PW1100G-JMより離陸推力が向上した。

  4. 従来との違い

    改良型エンジンでは、寿命制限部品の設計を全面的に改めた。

滑走路上の旅客機の翼下にあるターボファンエンジンを描いた編集イラスト。部分断面に見える前方の低圧圧縮機を、青い気流の帯が通過している。
AI生成画像

旅客機A320neoファミリー用の改良型エンジンGTF Advantageは、低圧圧縮機を再設計して流量を増やした。川崎重工業によると、従来型より離陸推力が向上した。米国連邦航空局の型式承認も取得し、量産初号機は2025年後半の納入を予定する。

低圧圧縮機の流量を増やして推力を高める

民間航空エンジンのGTF Advantageは、エアバスの旅客機A320neoファミリーに使うPW1100G-JMの改良型である。川崎重工業によると、低圧圧縮機の再設計によって圧縮機を通る流量を増やし、その結果、従来型より離陸推力を高めた。

推力の向上を積載量と航続距離につなげる

離陸推力の向上は、搭載する旅客機の輸送能力に関わる。川崎重工業は、改良型エンジンによってA320neoファミリーの積載量の増加や航続距離の延長が可能になるとしている。

寿命制限部品も全面的に再設計

改良は推力に関わる圧縮機だけでなく、寿命制限部品にも及ぶ。GTF Advantageではこれらの部品を全面的に再設計した。川崎重工業は、この再設計とガス経路全体の技術向上を組み合わせ、エンジンの耐久性と寿命の改善を図っている。

型式承認を取得し、量産初号機の納入へ

改良型エンジンは2025年2月27日に米国連邦航空局(FAA)の型式承認を取得し、民間航空エンジンとしての運用が正式に認められた。川崎重工業は従来型に引き続き、低圧圧縮機の主要部品などの開発・設計・製造とエンジン整備を担当する。

GTF Advantageの量産初号機は、2025年後半に納入する予定である。