デスクトップCPUのIntel Core Ultra 200S Plusは、Eコアの増加、ダイ間周波数の引き上げ、対応ゲーム向けのバイナリー最適化を組み合わせる。Intelの測定では、上位モデルの38ゲーム平均が従来機を最大15%上回った。
Eコアを4基追加した二つのCPU
Intelのデスクトップ向けCPU「Core Ultra 7 270K Plus」は、従来のCore Ultra 7 265K系列よりEコアを4基増やした。Pコア8基とEコア16基を備え、合計24コアとなる。
「Core Ultra 5 250K Plus」もCore Ultra 5 245K系列よりEコアを4基増やし、Pコア6基とEコア12基の計18コアとした。両モデルとも、追加したEコアが並列処理に使える構成になっている。
ダイ間周波数を最大900 MHz引き上げ
二つの新型CPUは、従来機と比べてダイ間周波数を最大900 MHz高めた。Intelによると、この変更でCPUとメモリーコントローラーを結ぶ経路が速くなり、システム遅延が減るという。
コア数の増加が並列処理の構成を変える一方、ダイ間周波数の変更はCPUとメモリーコントローラー間のデータの受け渡しに関わる。Intelは遅延の低減をゲーム性能向上につながる要素として挙げている。
対応ゲームに加わるバイナリー最適化
新たな「Intel Binary Optimization Tool」は、バイナリー変換層で処理を最適化し、一部の対応ゲームでネイティブ実行時の性能を改善し得る機能だ。CPUの構成変更に加えて、実行するプログラム側にも最適化を加える。
Intelは、別のx86プロセッサーやゲーム機、旧世代のアーキテクチャー向けに最適化された処理でも、この機能が命令当たりの処理量を高め得るとしている。効果の対象は対応する処理やゲームに限られる。
38ゲームとマルチスレッドテストの測定結果
Intelの測定では、Core Ultra 7 270K Plusの38ゲームにおける平均フレームレートの幾何平均は、Core Ultra 7 265Kより最大15%高かった。条件は1080pの高画質設定で、対応ゲームではIntel Binary Optimization Toolを有効にしている。
別の比較では、Core Ultra 5 250K Plusが、3DMark CPU ProfileのMax threadsテストでAMD Ryzen 5 9600Xを最大103%上回った。これはIntelが示した特定のマルチスレッドテストの結果である。
DDR5対応速度と大容量モジュール
Core Ultra 200S PlusのDDR5対応速度は7200 MT/sとなり、Plus以外のCore Ultra 200Sシリーズの6400 MT/sから上がった。CPU側のメモリー対応仕様も、今回の更新で変わった点だ。
さらに、選定されたIntel 800シリーズのチップセット搭載マザーボードでは、1枚当たり最大128 GBを搭載できる4-Rank CUDIMMメモリーモジュールを早期サポートする。一方、Core Ultra 200S Plusは、発表時点で市販されていたIntel 800シリーズのチップセット搭載マザーボードすべてとの互換性を維持する。