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実装後も設定を書き換えられる1.155mm角の混載IC

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    混載IC「SLG46801」は、製品へ組み込んだ後の不具合修正や設定変更に対応する。

  2. 実現の仕組み

    内蔵の不揮発性メモリーを、I²C経由でシステム内から複数回書き換える。

  3. 得られた結果

    動作と書き込みの両方に、1.71Vから5.5Vまでの電源電圧範囲全域で対応する。

  4. 従来との違い

    複数の個別部品が担うアナログ・タイミング・論理機能を、1個のICに統合した。

センサー用途の回路基板上で、アナログ・タイミング・論理機能をまとめたICとMCUが2本の配線でつながる様子を描いたイラスト。
AI生成画像

アナログ・タイミング・論理機能をまとめた混載IC「SLG46801」が、実装後の設定変更と1.155mm角の小型パッケージに対応する。ルネサス エレクトロニクスはSTQFN版のサンプルを提供しており、小型のWLCSP版は2026年11月の量産時に提供する予定だ。

アナログ判定とタイミング・論理機能を1個に集約

ルネサス エレクトロニクスが開発したSLG46801は、アナログとデジタルの機能を組み合わせて設定できる混載ICだ。MCUを補助する回路として使うほか、複数の個別部品を置き換える用途に対応する。

内蔵回路は高速アナログコンパレーター2個、設定可能なルックアップテーブル、カウンター、遅延回路で、10kHzと25MHzの発振器も備える。ルネサス エレクトロニクスは、これらをセンシングや制御、回路間をつなぐ論理処理、タイミング制御、システム管理に利用できるとしている。

不揮発性メモリーをI²C経由で再設定

機能の設定を保持する不揮発性メモリーは、複数回の書き換えに対応する。I²Cインターフェースを通じてシステム内から設定でき、製品へ組み込んだ状態でも書き換えを行うことができる。

ルネサス エレクトロニクスは、この再設定によって最終製品への組み込み後も不具合修正、設定変更、製品アップグレードに対応できると説明している。変更の対象は、ICに保持した機能設定となる。

動作と書き込みに共通の電圧範囲

電源電圧は1.71Vから5.5Vに対応し、その範囲全域で動作と書き込みを行うことができる。GPIOはI²Cインターフェース用に動的に切り替えられ、端子数が限られる設計でも設定用の通信に利用できる。

設定に関連するオプションとして、CRC-8と読み戻し保護も備える。書き換え機能に加え、設定の整合性確認と読み戻しの保護に対応する構成だ。

実装面積とGPIO数で選ぶ2種類のパッケージ

WLCSP版は9ボールで、寸法は1.155mm×1.155mmとなる。STQFN版は12端子、1.6mm×1.6mm×0.55mmで、実装面積を優先するか、追加のGPIOを確保するかに応じて選択できる。

提供段階はパッケージごとに異なり、STQFN版はサンプル提供が始まっている。WLCSP版は2026年11月の量産時に提供される予定だ。