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キオクシアのSSD内配置制御、データベース性能が従来構成比約1.8倍

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    データベースのRocksDBを、SSD内の配置制御に対応したプラグインと組み合わせて動作させ、試験した。

  2. 実現の仕組み

    SSD内のデータ配置を制御するFDPが、性能低下や書き込み消耗につながる内部の再配置を抑える。

  3. 得られた結果

    キオクシアのラボ試験では、RocksDBの性能が従来のSSDとファイルシステムを使う構成の約1.8倍となった。

  4. 従来との違い

    評価した構成は、従来のSSDとファイルシステムを使う構成から、FDP対応SSDと専用プラグインを組み合わせた構成へ変わった。

サーバー内のデータベース処理からプラグインを経て、データを領域ごとに整理してSSDへ配置する概念図。下段にはデータが混在した従来配置を示す。
AI生成画像

SSD内のデータ配置を制御するFDPをデータベース処理に組み込んだ構成が、キオクシアの評価で従来構成比約1.8倍の性能を示した。RocksDB向けプラグインとFDP対応SSDを組み合わせ、寿命改善も約3倍と報告している。

保存と消去で生じる内部の再配置を抑える

SSDはホストソフトウェアやデバイスドライバーの指示に従ってデータを保存・消去する。この処理を繰り返すと内部でデータの再配置が発生する場合があり、頻繁な再配置はアクセス速度の低下やフラッシュメモリーの書き込み回数の不要な消費につながり得る。

Flexible Data Placement(FDP)は、このSSD内のデータ配置を柔軟に制御する機能で、NVM Expressの技術提案TP4146で定義されている。キオクシアは、適切な配置管理によって再配置を抑え、ホストソフトウェアやデバイスドライバーの変更を最小限にしながら性能と寿命を改善できるとしている。

FDP対応SSDとプラグインでRocksDBを動かす

キオクシアが試験した構成は、データセンター向けNVMe SSDのKIOXIA XD SeriesにFDP機能を備え、自社開発のプラグインを組み合わせたものだ。このプラグインがデータベースのRocksDBでFDPを利用するための機能を追加し、配置制御を備えた構成での動作を試験した。

従来構成との比較で性能約1.8倍、寿命改善約3倍

キオクシアの試験・評価では、FDP対応構成のRocksDBアプリケーション性能は、従来のSSDとファイルシステムを使う構成の約1.8倍となった。この性能値は、2024年10月14日時点のラボ環境での試験に基づく。

同じ従来構成との比較で、寿命改善は約3倍と報告している。比較対象はSSD単体ではなく、SSDとデータベース側のソフトウェアを含む構成である。

RocksDB向けプラグインをオープンソース化する計画

評価に使ったRocksDB向けFDP対応プラグインについて、キオクシアはオープンソースとして公開する計画を示している。公開対象は、データベースにFDP対応機能を追加するこのプラグインだ。