Semiconductor

キオクシアの企業向けSSD、読み出し最大4.2GB/s

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    企業向けSAS SSDのPM7 Seriesが顧客評価向けに提供され、導入前の評価が可能になった。

  2. 実現の仕組み

    故障対策機能は、不具合が生じつつあるフラッシュチップを透過的に無効化し、SSD全体の信頼性を維持する。

  3. 得られた結果

    キオクシアの測定では、ランダム読み出し性能が最大72万IOPSに達した。

  4. 従来との違い

    採用した24G SASは、12Gb/s SASに対して実効帯域が2倍になった。

評価用としてストレージ装置のドライブベイに挿入される、無地の企業向けSSDを描いたイラスト。SSDと装置の接続部を示す2本の流線が、24G SASの帯域向上を表している。
AI生成画像

第5世代の3Dフラッシュメモリーと24G SASを採用した企業向けSSDのPM7 Seriesが、顧客評価向けに提供された。キオクシアの測定では連続読み出しが最大4.2GB/sに達し、最大30.72TBのモデルも提供を予定する。

第5世代フラッシュと24G SASを組み合わせる

キオクシアの企業向けSAS SSD「PM7 Series」は、第5世代の3Dフラッシュメモリー「BiCS FLASH」を搭載する。接続インターフェースには24G SAS(SAS-4)を採用し、12Gb/s SAS(SAS-3)に対して実効帯域を2倍にした。

この構成のドライブは顧客評価向けに提供が始まっている。評価用ドライブの仕様は量産モデルと異なる可能性があり、今回の提供は導入前に製品を評価する段階に当たる。

連続読み出し4.2GB/sとランダム読み出し72万IOPS

キオクシアの測定では、連続読み出し性能は最大4.2GB/s、ランダム読み出し性能は最大72万IOPSに達した。前世代の企業向けSAS SSD「PM6 Series」に対して、性能が約20%向上したとしている。

公表された読み書き速度は、キオクシアの特定の試験環境で得られた最良値である。使用する機器や読み書きするファイルのサイズによって速度は変わるため、これらの数値は個々の利用環境で保証される速度ではない。

読み出し中心のモデルは最大30.72TB

容量と書き込み耐久性の選択肢は、用途に合わせて分かれる。読み出し中心用途向けの1DWPDモデルは1.92TBから30.72TB、読み書き混在用途向けの3DWPDモデルは1.6TBから12.8TBまでの提供を予定する。

最大30.72TBの容量は、読み出し中心用途向けモデルの上限に当たる。製品の2.5インチという表記はフォームファクターを示しており、ドライブの物理的な寸法を示すものではない。

接続の冗長化とフラッシュチップの故障対策

高い信頼性を必要とするストレージシステムに向けて、ドライブは冗長構成を支えるデュアルポートを備える。内部のフラッシュチップには、故障対策機能「Flash Die Failure Protection」を適用する。キオクシアは、この機能が故障しつつあるチップを透過的に無効化し、SSD全体の信頼性を維持するとしている。