Technology

NECの5Gデータ処理が拠点内のクラウドラックに対応

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    5Gのデータ処理機能を、トラフィック特性やサービス要件に応じて複数の環境へ配置できる。

  2. 実現の仕組み

    AWSのクラウドインフラとサービスをオンプレミスで実行するラックを、通信事業者のネットワーク拠点内で利用する。

  3. 得られた結果

    NECは、第2世代AWS OutpostsラックのCPUコア全体の2割を使い、200Gbpsのデータ処理性能を実現するとしている。

  4. 従来との違い

    UPFの対応基盤に第2世代AWS Outpostsラックが加わり、従来環境と同一のソフトウェアを利用できるようになった。

通信事業者のネットワーク設備内で、汎用サーバーラックに5Gのデータ流が出入りする様子を描いた編集イラスト。
AI生成画像

5Gのユーザーデータを処理するNECのUPFが、通信事業者の拠点内に置く第2世代AWS Outpostsラックに対応した。従来環境と共通のソフトウェアを使い、NECはラックのCPUコア全体の2割で200Gbpsの処理性能を実現するとしている。

5Gのデータ処理を担うUPFにラック対応を追加

UPF(User Plane Function)は、5Gコアネットワークでユーザーデータのトラフィックを処理する機能だ。NECは、通信事業者向けに提供するこの機能の対応基盤に、第2世代AWS Outpostsラックを追加した。今回の追加によって、UPFを実行する基盤の選択肢が広がった。

拠点内でクラウド基盤を使い、通信要件に合わせて配置

AWSのオンプレミス向けサービスであるAWS Outpostsは、クラウドインフラとサービスを施設内で実行する。今回対応したラックは通信事業者のネットワーク拠点内に設置され、そこでUPFを利用する構成となる。NECによると、オンプレミス、クラウド、エッジにこのラックを加え、トラフィック特性やサービス要件に応じた配置設計が可能になったという。

ラックのCPUコア2割で200Gbpsの処理性能

NECは、通信事業者ネットワークでの使用において、第2世代AWS Outpostsラック上のCPUコア全体の2割を使い、UPFの200Gbpsの処理性能を実現するとしている。CPUコアの使用数を抑えることで、同じラック上で他の処理と共存しやすくなるという。

配置先を広げても共通ソフトウェアで運用

UPFはエッジから中央集約まで共通のソフトウェアで提供され、第2世代AWS Outpostsラックへの配置にも従来環境と同一のソフトウェアを利用できる。NECは、この共通化によってネットワーク全体の設計・運用の一貫性を維持できるとしている。運用面では、クラウド環境に最適化した継続的アップデートと運用自動化を考慮した設計を採用している。