5Gのユーザーデータを処理するNECのUPFが、通信事業者の拠点内に置く第2世代AWS Outpostsラックに対応した。従来環境と共通のソフトウェアを使い、NECはラックのCPUコア全体の2割で200Gbpsの処理性能を実現するとしている。
5Gのデータ処理を担うUPFにラック対応を追加
UPF(User Plane Function)は、5Gコアネットワークでユーザーデータのトラフィックを処理する機能だ。NECは、通信事業者向けに提供するこの機能の対応基盤に、第2世代AWS Outpostsラックを追加した。今回の追加によって、UPFを実行する基盤の選択肢が広がった。
拠点内でクラウド基盤を使い、通信要件に合わせて配置
AWSのオンプレミス向けサービスであるAWS Outpostsは、クラウドインフラとサービスを施設内で実行する。今回対応したラックは通信事業者のネットワーク拠点内に設置され、そこでUPFを利用する構成となる。NECによると、オンプレミス、クラウド、エッジにこのラックを加え、トラフィック特性やサービス要件に応じた配置設計が可能になったという。
ラックのCPUコア2割で200Gbpsの処理性能
NECは、通信事業者ネットワークでの使用において、第2世代AWS Outpostsラック上のCPUコア全体の2割を使い、UPFの200Gbpsの処理性能を実現するとしている。CPUコアの使用数を抑えることで、同じラック上で他の処理と共存しやすくなるという。
配置先を広げても共通ソフトウェアで運用
UPFはエッジから中央集約まで共通のソフトウェアで提供され、第2世代AWS Outpostsラックへの配置にも従来環境と同一のソフトウェアを利用できる。NECは、この共通化によってネットワーク全体の設計・運用の一貫性を維持できるとしている。運用面では、クラウド環境に最適化した継続的アップデートと運用自動化を考慮した設計を採用している。