NFLは2025年シーズンから、攻撃継続に必要な地点へボールが届いたかを測る主要方式に、カメラによるバーチャル測定を採用する。6台の8Kカメラで位置を追跡し、チェーンを使う手動測定に代わる方式として運用する。
10ヤード先への到達を測る主要方式に
米プロアメリカンフットボールリーグのNFLで測定対象となるのは、攻撃開始地点から10ヤード先の「ライン・トゥ・ゲイン」だ。この地点への到達が、次のファーストダウン、つまり攻撃を継続する権利を得るために必要となる。
ソニーによると、グループ会社のスポーツ判定技術企業Hawk-Eye Innovations(ホークアイ)が提供するバーチャル測定は、2024年シーズンのテストを経て、2025年シーズンから主要な測定方法として使用される。フィールド上でチェーンクルーがチェーンを使って測る手動の工程を代替し、チェーンクルーは補助的な役割で残る。
6台の8Kカメラがボール位置を追跡
目標地点への到達を測るため、測定システムには6台の8Kカメラが設置されている。カメラはボール位置の光学トラッキングを担う。ソニーによると、このシステムは全30のNFLスタジアムに加え、NFLの試合を開催する海外の会場にも展開されている。
中央拠点から測定結果を審判と観客へ
測定システムは、ニューヨークにあるNFLの判定拠点、アート・マクナリー・ゲームデイ・セントラル・オフィシエイティング・センター(AMGC)から運用される。NFLの既存のリプレイシステムとの統合も済んでいる。
測定結果はフィールド上の審判に通知される。その通知を受け、スタジアム内と放送でも結果がリアルタイムにバーチャル再現される。
約30秒で完了し、従来より最大40秒短縮
ソニーは、バーチャル測定が約30秒で完了するとしている。チェーンを使う従来の測定と比べた短縮幅は最大40秒で、手動測定を代替する効果を所要時間で示している。