マイコンのRA4L1、RA8E1、RA8E2が、欧州のサイバーセキュリティ法Cyber Resilience Act(CRA)の要件を扱う拡張付き認証を取得した。対象には、低消費電力型と画像・音声AIや画面表示向けのマイコンが含まれる。
評価を経て3系列がCRA拡張付き認証を取得
ルネサス エレクトロニクスは、RA4L1、RA8E1、RA8E2の3系列について、セキュリティ認証の枠組みPSA CertifiedのLevel 1認証をCRA拡張付きで取得した。評価は、試験・認証を手がけるApplus+ Laboratoriesが実施した。
Level 1に欧州サイバー法の要件を組み込む
PSA Certifiedは、Level 1認証にCRAの適合要件を扱う拡張を導入した。今回の3系列が取得したのは、この拡張を含む認証である。
ルネサスは、CRAが幅広いデジタル製品を対象とし、2027年12月に義務化される予定としている。認証取得の範囲はPSA Certified Level 1とそのCRA拡張であり、完成品全体の法令適合まで示すものとしては扱わない。
低消費電力のRA4L1はTrustZoneとセキュリティエンジンを搭載
認証対象のうちRA4L1は、CPUコアのArm Cortex-M33とセキュリティ技術Arm TrustZoneを搭載する低消費電力の32ビットマイコンである。低消費電力機能に加え、セキュリティエンジンと通信インターフェースを内蔵する。
RA8E1は画像・音声AI、RA8E2は画面操作向けの構成
残るRA8E1とRA8E2は、いずれもArm Cortex-M85アーキテクチャを採用する。共通のCPUアーキテクチャに対し、用途を支える機能は異なる。
RA8E1は、画像・音声AI用途に向けた処理技術Arm Heliumを搭載する。RA8E2は、人と機器をつなぐ操作・表示インターフェースであるHMI向けに、Graphics LCD機能を搭載する。