低消費電力マイコンRA2L2が、USB-C Release 2.4で引き下げられた電圧検出閾値に対応した。フルスピードUSBと、無線モジュールからの受信でシステムを起動できる低消費電力UARTを備え、製品と開発用ソフトウェアの提供が始まっている。
USB-Cの検出閾値を新仕様に合わせる
ルネサス エレクトロニクスのマイコン群RA2L2は、USB-Cのケーブルとコネクターを規定するRelease 2.4の電圧検出閾値に対応する。ルネサスによると、この仕様では閾値が引き下げられ、1.5 Aを供給する場合は0.613 V、3.0 Aを供給する場合は1.165 Vとなった。
USB-CのCC検出機能は、最大15 W(5 V・3 A)に対応する。ルネサスは、このマイコン群でフルスピードUSBとUSB-Cコネクター対応を初めて両立したとしている。
待機中の受信を独立クロックで支える
USB接続機能とともに、RA2L2は低消費電力動作を備える。ルネサスの公表値では、アクティブモードの消費電流は87.5 µA/MHz、ソフトウェアスタンバイの消費電流は250 nAである。
低消費電力UARTは、独立した動作クロックを持つ。このUARTを使うことで、Wi-FiやBluetooth LEの無線モジュールからデータを受信した際に、システムを起動することができる。
48 MHzの処理コアとUSBの電圧条件
RA2L2の処理コアは、48 MHzで動作するArm Cortex-M23である。USB接続機能と低消費電力UARTを備えたマイコンの処理を、このコアが担う。
マイコンの動作電圧範囲は1.6~5.5 Vである。そのうちUSBの動作電圧範囲は3.0~3.6 Vであり、USBを利用する回路では、この電圧条件を満たす必要がある。
ドライバーと評価キットを製品と同時に提供
RA2L2の周辺機能を使うためのソフトウェアには、開発用パッケージのFlexible Software Package(FSP)が対応する。FSPは周辺機能ドライバーやミドルウェアなどを提供し、利用者の既存コードと選択したRTOSを組み込むことができる。
ルネサスはRA2L2と対応するFSPの提供を開始している。実機で開発するためのRA2L2評価キットも出荷している。