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ソニーの収録用マイク、全長176mmで前方の音を狙う

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    収録用マイクECM-778は、ソニーによると20kHzを超える高音域まで収録できる。

  2. 実現の仕組み

    音響管が音波の干渉を利用し、側方と後方の音を抑えて前方の音を捉える。

  3. 得られた結果

    音響管と回路基板の小型化により、本体は全長176mm、重量102gとなった。

  4. 従来との違い

    音を捉えるマイクカプセルを新開発し、真鍮削り出しの音響管と組み合わせた。

撮影用カメラの上でブームに固定された細長いショットガンマイク。前方から届く音波は強く描かれ、側方の音波は薄く消えていく様子を表した編集イラスト。
AI生成画像

前方の音を狙うショットガンマイクが、全長176mm、重量102gの本体に新開発のマイクカプセルと真鍮製の音響管を収めた。ソニーのECM-778は、音波の干渉で側方・後方の音を抑える構成を備え、8月8日に発売予定だ。

音響管の干渉で側方と後方の音を抑える

収録用ショットガンマイクECM-778は、前方の音を狙って捉えるモノラルマイクだ。ソニーによると、音響管は音波の干渉を利用し、収音帯域全域で側方と後方の音を抑える。この作用によって、収録したい前方の音に対する鋭い指向性を実現するという。

音を捉える部分には、新開発のマイクカプセルと真鍮削り出しの音響管を組み合わせた。ソニーは、20kHzを超える高音域まで収録できるとしており、人の声に加えて環境音や楽器演奏などの収録に向けた構成としている。

信号経路と電源回路でノイズに対処する

マイクの信号経路には、フィルムコンデンサと金属皮膜抵抗を採用した。ソニーは、これらをクリアな音質のために選び、電源回路には導電性高分子アルミ固体コンデンサを用いている。電源側では、小型化と容量の確保を両立させ、ノイズ低減と安定した電力供給を図る。

外装にはアルミニウム削り出しの部材を使う。この外装も、外的振動と電気的ノイズを抑える役割を担うとソニーは説明している。

全長176mmの本体をブームやカメラへ配置する

音響管と電気回路基板の小型化によって、本体は全長176mm、重量102gに収まった。ソニーは、短い本体によって狭い場所でもブームマイクを演者に近づけやすくなり、カメラ上部に設置する場合には画面への映り込みを軽減できるとしている。

ブームポールなどへの取り付けには、付属のマイクホルダーとスタンドアダプターを使用する。カメラと組み合わせる場合は、映像制作用カメラのCinema LineのうちXLRマイク入力対応機種で使用でき、ミラーレス一眼カメラαには別売りのXLRアダプターキットを装着する必要がある。

風と振動に応じて低音処理と風防を選ぶ

収録環境で生じる低音ノイズには、本体のローカットスイッチで対処する。ソニーによると、スイッチをONにすることで風切り音や振動音を低減できる。

風防となるウインドスクリーンは、フォームタイプとファータイプの2種類が付属する。屋内や風の少ない環境では軽量なフォームタイプ、屋外や風の強い環境では防風性能の高いファータイプを使い分ける。ソニーは、このマイクを8月8日に発売する予定だ。