配信用マイクECM-S1は、音声をカメラに直接記録する無線経路と、PCやスマートフォンへのUSB接続を備える。ソニーは、カメラ経由の収録で音声と映像の別入力によるズレを回避できるとしており、11月17日に発売する予定だ。
3つの収音カプセルで声を捉える
ソニーのワイヤレス/ストリーミングマイクECM-S1は、直径14mmの収音カプセルを3つ搭載する。収音部は人の声を自然かつ高品位に捉えるよう調整され、モノラル単一指向性、モノラル全指向性、ステレオ単一指向性の3つの収音モードに対応する。
収音した音声に対しては、ノイズカットフィルターがデジタル信号処理で雑音を除去する。ローカットフィルターは、風切り音や空調ノイズ、振動ノイズなど、低音域の不要な雑音を低減する。
無線で受けた音声をカメラの記録経路へ渡す
マイクからレシーバーへの無線伝送には、Bluetooth 5.3のBluetooth Low Energyと、音声コーデックのLC3Plusを使う。ソニーは、この組み合わせで低消費電力、低遅延、高音質を実現するとしている。
レシーバーを、デジタルオーディオインターフェースに対応したマルチインターフェース(MI)シュー搭載カメラへ接続すると、デジタル音声信号がカメラ本体へ直接伝送される。ソニーによると、音声をカメラに直接記録することで、音声と映像を別々に配信機器へ入力する場合に生じうるズレを回避でき、その遅延補正を行う必要がなくなるという。
USB出力はマイクとレシーバーの両方に搭載
カメラへの入力に加え、マイクとレシーバーの双方にはUSB Type-C端子が組み込まれている。PCやスマートフォンへレシーバーをUSB接続し、そこへマイクの音声を無線で送る方法と、マイクを直接USB接続する方法を選ぶことができる。
USB経由のデジタル音声出力は、サンプリング周波数48kHz、量子化ビット数24bitに対応する。この出力を利用できるのはUSB Audio Class1.0対応機器との接続時で、機器によっては別途変換アダプターが必要になる。
USB収音中はマイク側で音声を確認
マイクをUSB Audio Class1.0対応機器へUSB接続して収音する場合、マイク側のヘッドホン端子から音声をモニタリングすることができる。この経路では接続先のPCやスマートフォンを介さずに音声を確認でき、マイク入力音声と接続先からのUSB入力音声の混合比も調整できる。
ECM-S1の発売日は2023年11月17日を予定する。メーカー希望小売価格は税込58,300円となる。