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ソニーの28〜70 mm標準ズーム、全域で開放F2を実現

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    新しい標準ズームレンズは、ソニーの測定条件でα9 IIIの最高約120コマ/秒のAF/AE追随連写に対応する。

  2. 実現の仕組み

    非球面レンズや特殊ガラスの配置とフローティングフォーカス機構で、色収差などを抑える。

  3. 得られた結果

    開放F2通しの標準ズームを、質量約918 g、長さ139.8 mmの筐体に収めた。

  4. 従来との違い

    αレンズに、ズーム全域で開放F2を維持するレンズが初めて加わった。

作業台に置かれたミラーレスカメラと標準ズームレンズ。横には、同じ開口を保ったまま画角が広角から望遠へ変わる3つの描画例と、4基のフォーカスモーターを示す概念図が添えられている。
AI生成画像

28〜70 mmの焦点距離をカバーしながら、ズーム全域で開放F2を維持する標準ズームレンズが登場する。FE 28-70mm F2 GMは、収差を抑える光学構成と4基のフォーカス駆動モーターを備え、質量は約918 g。ソニーは12月13日に発売する。

開放F2通しの標準ズームを約918 gに収める

ソニーの交換レンズ「FE 28-70mm F2 GM」は、35 mmフルサイズ対応のα Eマウント用標準ズームだ。αレンズで初めてズーム全域の開放F2を実現し、28 mmから70 mmまで焦点距離を変えても、開放F値を2に保つ。

この大口径ズームの質量は約918 gで、長さは139.8 mm、最大径は92.9 mmとなる。フィルター径は86 mmで、開放F2通しの光学系をこの寸法の筐体に収めている。

収差を抑える光学配置とぼけを整える絞り

ソニーによると、超高度非球面のXAレンズ3枚、スーパーEDガラス3枚、EDガラス1枚を含む光学配置に、フローティングフォーカス機構を組み合わせて色収差などを抑えるという。この構成により、ズーム・フォーカス全域で画面周辺まで単焦点レンズに迫る解像性能を実現したとしている。単焦点レンズとの比較はソニー調べである。

ぼけ描写には、11枚羽根の円形絞りと、設計・製造工程での球面収差の最適化、XAレンズの面精度管理を用いる。ソニーは、これらによって柔らかなぼけ描写を実現したと説明している。逆光時の描写には、レンズ全面へ均一な薄膜を施すナノARコーティングIIを使い、ゴーストやフレアを抑える。

4基のモーターで高速連写のフォーカスに追随する

フォーカス駆動には、レンズに最適化したXDリニアモーターを4基搭載する。ソニーは、これらのモーターにフローティングフォーカス機構と制御アルゴリズムを組み合わせ、高い応答性と静かな駆動を実現したとしている。

この駆動系は、フルサイズミラーレスカメラα9 IIIの最高約120コマ/秒の連写で、オートフォーカスと自動露出を追随させる撮影に対応する。対応速度はソニーの測定条件によるもので、撮影条件によって連写速度が低下する場合がある。

動画の画角変動を抑え、リング操作を調整する

ソニーは、レンズ自体でフォーカス中の画角変動であるフォーカスブリージングを抑え、対応カメラの動画用ブリージング補正機能も利用できるとしている。カメラ側の補正を有効にすると画角と画質がわずかに変化し、補正しきれない場合もある。

撮影時の操作では、ズームリングの回転の重さを調整でき、絞りリングのクリックの有無も切り替えられる。ソニーは11月26日10時から予約販売を受け付け、12月13日に発売する予定だ。