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映像制作カメラFX2、動画と静止画で編集向けの階調を記録

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    発売予定の映像制作カメラFX2は、動画に加えてJPEG・HEIFの静止画にもS-Log3を適用する記録機能を備えた。

  2. 実現の仕組み

    Cine EI Quick撮影モードは、撮影者が選ぶ露出指標に連動して基準感度をISO800またはISO4000へ自動的に切り替える。

  3. 得られた結果

    ソニーの内部測定では、S-Log3撮影時に15+ストップの明暗の記録範囲を確保した。

  4. 従来との違い

    FXシリーズに初めて専用のAIプロセッシングユニットが加わり、人物の骨格や姿勢に基づく認識を担う構成になった。

撮影者が三脚上の映画用カメラで人物を撮影し、隣のモニターで色調を整えた同じ場面を確認しているイラスト。
AI生成画像

映像制作カメラFX2は、動画と静止画の双方に、編集を前提とした階調記録方式S-Log3を適用する。動画ではLUTを使って仕上がりを確認しながら撮影でき、静止画にも編集時にLUTを適用できる。国内発売は8月1日を予定する。

2つの基準感度で明暗に対応する

ソニーのフルサイズ映像制作カメラFX2は、静止画で有効約3300万画素、動画で有効約2760万画素のセンサーを搭載する。編集を前提に階調を記録するS-Log3撮影では、ソニーの内部測定で15+ストップの明暗の記録範囲を持つ。

この記録を支える感度設定には、ISO800とISO4000の2つの基準感度を使い分けるデュアル・ベースISOを採用した。明るい場面と暗い場面で基準感度を選べるほか、4:2:2 10bit記録にも対応し、撮影した階調を映像編集へ引き継ぐ。

露出指標に合わせて感度を切り替え、仕上がりを確認する

Log撮影モードのCine EIでは、撮影者がベースISOを800または4000から選ぶ。Cine EI Quickでは、撮影者が選択する露出指標Exposure Indexに連動し、カメラがこの2つの基準感度を自動的に切り替える。

Log動画撮影では、色や階調を変換するLUTを適用した映像をモニターへ表示できる。最大16種類のLUTを扱い、編集後の仕上がりをイメージしながら撮影を進めることができる。

静止画にもS-Log3を適用する

本体の切り替えスイッチで動画から静止画へ移ると、JPEG・HEIF形式でもS-Log3のガンマカーブを適用したLog撮影を行うことができる。静止画にも編集工程でLUTを適用でき、動画と静止画の両方を一台で撮影する際に、編集を前提とした記録を選べる。

動画撮影中のフレームを静止画へ渡す経路も備える。ショットマーク機能を使うと、LUTを適用したフレームを撮影中の動画から切り出し、静止画として保存できる。

人物認識と可動式ファインダーが撮影を支える

記録する被写体へのピント合わせには、FXシリーズで初めて搭載するAIプロセッシングユニットを用いる。ディープラーニングを含むAI処理が人物の骨格や姿勢を認識し、ソニーは、この処理によってリアルタイム認識AFと被写体を自動追尾するリアルタイムトラッキングの性能が向上したとしている。

撮影時の確認には、上方向へ90度まで角度を変えられる電子ビューファインダーを備える。設定を扱うBIG6ホーム画面は絞り、ISO、フレームレートなどを集約し、タッチ操作で確認・変更できる。ソニーは国内モデルILME-FX2Bを2025年8月1日に発売する予定だ。