映像制作用カメラFX5が、3:2のセンサー全面を読み出すオープンゲート撮影とRAW内部記録に対応した。全面読み出しはX-OCN記録時に利用でき、外部レコーダーを必要としない。発売は8月21日を予定する。
積層型センサーと3つのベースISOで明暗を捉える
ソニーの映像制作用カメラFX5は、新開発のフルサイズ積層型CMOSイメージセンサーExmor RSを搭載する。ソニーが示すS-Log3撮影時のダイナミックレンジは15+ストップで、明暗差の大きな場面でハイライトからシャドウまで階調を記録する。
ベースISOはISO 800、ISO 4000、ISO 12800の3つから選択できる。FXシリーズで初めて搭載したデュアルゲイン撮影機能について、ソニーは通常時より広い階調の範囲とノイズ低減を実現するとしている。この機能のゲイン上限は18dB相当で、撮影設定によっては使用できない。
3:2の全面読み出しがFXシリーズに加わる
センサーの読み出しでは、FXシリーズで初めて3:2のオープンゲート撮影に対応した。これはイメージセンサー全面を読み出す撮影方式で、FX5ではX-OCN記録時に利用できる。
読み出し範囲は全面だけでなく、17:9、16:9、Super 35mmのイメージスキャンモードからも選択できる。撮影意図や納品フォーマットに合わせて、カメラ側で画角を選ぶ構成になっている。
X-OCNを内部記録し、データ量とノイズ処理を選ぶ
全面読み出しの映像を記録するX-OCNは、ソニー独自の16 bitシーンリニアRAWフォーマットだ。FX5はこの形式をカメラ内部に記録できるため、収録に外部レコーダーを使う必要がない。
記録コーデックはX-OCN LTに加え、新しいX-OCN C1とX-OCN C2に対応する。ソニーは新コーデックでデータサイズを抑え、映像の伝送や保存容量の削減を支援するとしている。ノイズサプレッションもONとOFFを選択でき、撮影意図や収録後の編集工程に合わせてノイズ処理を設定することができる。
冷却と外部給電で長時間収録を支える
長時間の動画収録に向けて、冷却ファンは独立した気室に配置した。ソニーは冷却性能の強化と放熱設計の最適化によって、収録中の安定動作を実現するとしている。
電源系統には2つのUSB Type-C端子を備え、USB Power Deliveryによる外部給電に対応する。対応外部電源とUSBケーブルは別途用意する必要がある。予約販売の受付は7月28日10時から始まり、発売は8月21日を予定する。