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ソニーの映像制作拠点、撮影と色調整の設備を同じ施設に集約

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    国内の映像制作拠点に、実践的なテスト撮影に使うカメラ、照明、美術セットが備えられた。

  2. 実現の仕組み

    カメラトラッキング、シネマカメラ、専用ソフトウェアを組み合わせ、バーチャルプロダクション制作を検証する。

  3. 得られた結果

    開設に先立ち、施設では撮影監督を講師とするプロ向けの実践的なマスタークラスが実施された。

  4. 従来との違い

    一般に別の場所にある撮影と映像仕上げのスタジオを、同一施設内に配置した。

三脚付きのシネマカメラがLED壁に向く撮影スタジオと、仕切りの先に続く色調整室を描いた編集イラスト。
AI生成画像

撮影、バーチャルプロダクション、XRによる制作から色調整、テスト上映までを一貫して検証する映像制作拠点が国内に整備された。ソニーは、撮影と仕上げの設備を同じ施設に備えた「DMPC Japan」を2026年2月に開設する。

カメラと美術セットを備えたテスト撮影環境

映像制作拠点Digital Media Production Center Japan(DMPC Japan)は、東京都港区のソニーグループ本社内に整備された。ソニーは2026年2月に開設し、クリエイターが制作機材やワークフローを検証する場として提供する。

撮影スタジオには、シネマカメラのVENICE 2とCinema Lineのカメラ群、各種照明機材を備える。日本映画テレビ美術監督協会が監修した撮影美術セットも設置されており、セットを使った実践的なテスト撮影に対応する。

LEDとカメラトラッキングを組み合わせて制作を検証

バーチャルプロダクション用には、LEDディスプレイのCrystal LED VERONAを使うIn-Camera VFXスタジオを設置した。通常の撮影設備に加え、バーチャルプロダクションによる撮影を試すための設備も施設内に備えている。

ソニーによると、カメラトラッキングシステムのOCELLUS、VENICE 2、制作支援ソフトウェアのVirtual Production Tool Setを組み合わせることで、バーチャルプロダクション制作を検証できるという。LEDを用いたスタジオだけでなく、撮影機材と制作ソフトウェアを組み合わせた環境を検証対象にしている。

空間キャプチャーと動きの収録を制作環境に追加

XRを用いる空間コンテンツ制作には、制作支援ソリューション群のXYNを導入する。XYN空間キャプチャーソリューションはベータ版を用い、3DCG制作を支援する。

動きの収録には、モーションキャプチャー用ソフトウェアのXYN Motion Studioと、モーションキャプチャーシステムのmocopi プロフェッショナルモードを使う。これらによって収録した動きを活用する映像制作も、施設で試す対象となる。

撮影した映像を同じ施設で色評価と上映へ渡す

映像仕上げの設備には、マスターモニターのBVM-HX3110を備え、厳密な色評価とカラーグレーディングを行う環境を構築する。仕上げた映像の表示品位を大画面テレビでも確認するため、クライアントディスプレイとしてBRAVIA 9を設置する。

ソニーは、一般に別の場所にある撮影スタジオとポストプロダクションスタジオを、この拠点では同一施設内に備えていると説明している。この配置によって撮影から仕上げまでを効率的にテストし、グレーディングからテスト上映までを含む一貫したワークフローを検証できるとしている。

開設前にプロ向けの実践講習を実施

施設は開設前の2026年1月に、プロフェッショナル向けのマスタークラスにも使われた。講師は撮影監督のオーレン・ソファーで、実践的な内容の講習を実施した。