無線ヘッドホンWH-1000XM6は、騒音を拾うマイクを前機種比1.5倍の12個に増やし、新しいプロセッサーで打ち消し音を生成する。装着状態や気圧に応じた自動調整に加え、音楽再生時の歪みを抑える先読み型の処理も搭載する。
12個のマイクから逆位相の打ち消し音を生成
ソニーの新型無線ヘッドホンWH-1000XM6は、前機種WH-1000XM5比で1.5倍となる12個のマイクで騒音を収音する。その入力を受ける高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN3は、騒音を打ち消す逆位相の音を生成する。ソニーによると、このプロセッサーの信号処理能力は前機種のQN1の約7倍だ。
騒音制御には、特性を自動調整するアダプティブNCオプティマイザーも組み込む。外部の騒音だけでなく、ヘッドホンの装着状況や気圧も調整の対象とし、それらの環境に合わせてノイズキャンセリング特性を最適化する。
音楽再生には量子化ノイズの先読み処理
QN3は騒音制御に加え、音声のD/A変換で生じる量子化ノイズを先読みして最適化する。新開発の先読み型ノイズシェーパー技術によって、急峻な音の立ち上がりへの応答性を高め、音の歪みを低減したとソニーはしている。
再生する音源への処理としては、立体音響化機能の360 Upmix for Cinemaも搭載する。映画や動画のステレオ信号をリアルタイムに解析し、立体的なサウンドへ変換する機能だ。
専用ドライバーが高音再生と低音の騒音除去を担う
音を出す専用ドライバーユニットには、カーボンファイバーコンポジット素材を使った高剛性なドーム部を採用する。ボイスコイルボビンには穴を設けた構造を用いる。ソニーは、この専用ユニットでボーカルや高音域の再現性を高めたとしている。
ドライバーのエッジ部には柔らかい構造を採用する。ソニーによると、このエッジ部が低音域の感度を高め、低音域の騒音をより高い精度で除去するという。
通話では6つのマイクで声を環境ノイズから分離
通話用の収音処理には、6つのマイクとAIアルゴリズムを組み合わせたAIビームフォーミング技術を搭載する。ソニーによると、口元への指向性を高めることで、ユーザーの声とそれ以外の環境ノイズを分離する。
ヘッドホン設定アプリのSony | Sound Connectで機能を有効にすると、本体のNC/AMBボタンを2回押してマイクのミュートを切り替えることができる。切り替える対象はヘッドホン本体のマイクだ。発売は2025年5月30日を予定する。