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小型SAR衛星2機、H3で中傾斜軌道へ投入する契約を締結

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    小型SAR衛星群の構築に向け、国内の基幹ロケットによる打ち上げサービスを契約で確保した。

  2. 実現の仕組み

    主要経済圏や災害が発生しやすい地域の高頻度観測を狙い、投入先に中傾斜軌道を選んだ。

  3. 得られた結果

    契約対象の小型SAR衛星2機は、2027年に種子島宇宙センターからH3で打ち上げる予定となった。

  4. 従来との違い

    Electronによる衛星投入実績に加え、H3による2機の打ち上げが契約済みとなった。

小型SAR衛星2機をH3で中傾斜軌道へ投入する計画が契約段階に入った。Synspectiveは三菱重工業と打ち上げサービス契約を締結し、2027年の打ち上げを予定する。軌道選択は、主要経済圏や災害が発生しやすい地域を高頻度で観測する狙いに結び付いている。

2機の輸送をH3で契約

SAR衛星データ・ソリューション事業者のSynspectiveは、小型SAR衛星StriXシリーズ2機の打ち上げを三菱重工業と契約した。SARは合成開口レーダーを指し、今回の契約はこの観測衛星を軌道へ運ぶサービスを対象とする。

2機の軌道投入は2027年を予定し、打ち上げ場所はJAXAの種子島宇宙センターとなる。輸送を担うロケットにはH3を使用する。

観測対象に合わせて中傾斜軌道を選択

2機の投入先には中傾斜軌道を選んだ。Synspectiveは、アジア太平洋を含む主要経済圏と災害が発生しやすい地域を高頻度で観測することを、この軌道選択の目的としている。

その観測を通じて、インフラ監視と緊急対応への適時の支援を強化する計画だ。高頻度観測と支援の強化は、打ち上げ後に目指す運用上の効果である。

宇宙戦略基金の採択事業として輸送基盤を確保

今回の事業は、JAXAが管理する宇宙戦略基金の採択事業として実施される。衛星の打ち上げ計画は、この公的事業の枠組みに位置付けられている。

Synspectiveは、国内の基幹ロケットを選ぶことで衛星群の構築に向けた輸送基盤を確保したとしている。今回完了した段階は打ち上げサービスの契約締結であり、2機の軌道投入は2027年の予定となる。

Electronによる投入実績にH3の契約が加わる

StriXの11機目は、9月2日にニュージーランドのマヒア半島から、打ち上げ事業者Rocket LabのロケットElectronで軌道へ投入された。この投入実績に加えて、今回H3による2機の輸送が契約済みとなった。

11機目は、軌道投入後すぐにサービスへ移る計画ではない。Synspectiveは数カ月かけて試験と立ち上げ作業を進め、観測能力を確認してからサービスを開始する予定だ。