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基地局向け半導体Xeon 6、無線網の容量が従来世代比で最大2.4倍

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    Intelによると、基地局向けXeon 6 SoCにより、複数サーバーで構成する仮想化無線網のサイトを1台へ集約できる。

  2. 実現の仕組み

    AVXとAMXによるAI演算の高速化を半導体に統合し、外付けアクセラレーターを不要にする。

  3. 得られた結果

    Intelは、無線アクセス網の容量が従来世代比で最大2.4倍、電力当たりの性能が最大70%向上するとしている。

  4. 従来との違い

    EricssonはDell製サーバーを使い、Xeon 6上で初めてCloud RANの通話に成功した。

通信設備室のラックに収まるサーバーを斜め前方から描いた編集イラスト。内部の基板上にプロセッサがあり、背面のEthernetポートには複数のケーブルが接続されている。窓の外には携帯電話基地局のアンテナが見える。
AI生成画像

基地局向け半導体のXeon 6 SoCは、AI演算の高速化と8つのEthernetポートを内蔵する。Intelによると、無線アクセス網の容量は従来世代比で最大2.4倍となり、複数サーバーを使う仮想化基地局のサイトを1台へ集約できるという。

AI演算をSoC内に取り込む

IntelのXeon 6 SoCは、ネットワークとエッジ用途向けの半導体だ。AI演算を高速化する拡張機能AVXとAMXを統合し、外付けアクセラレーターを必要としない構成にした。

Intelは、この内蔵機能によって、無線アクセス網でAIを利用するAI RANの性能が従来世代比で最大3.2倍になるとしている。この数値はAI RANを対象とする性能比較である。

8ポートで合計最大200Gbpsの接続に対応

AI演算を担うSoCには、8つのEthernetポートも組み込まれている。内蔵接続のスループットは合計で最大200Gbpsに対応し、演算機能とネットワーク接続を同じ半導体に集めた構成となる。

容量と電力効率の向上でサーバーを集約

Intelは、Xeon 6 SoCの無線アクセス網の容量が従来世代比で最大2.4倍、電力当たりの性能が最大70%向上するとしている。これらは用途や構成によって変わる最大値であり、AI RAN性能の最大3.2倍とは別の比較指標だ。

Intelによると、アーキテクチャと容量の向上により、オープンな仮想化無線アクセス網のサイトで、複数サーバーに分かれていた構成を1台へ集約することができる。基地局の処理をサーバー上で実行する仮想化無線アクセス網では、この集約によって必要なサーバー台数を減らせるという。

Dell製サーバーでCloud RANの初通話に成功

Intelによると、通信機器メーカーのEricssonは、Dell製サーバーを用いてXeon 6上で初めてCloud RANの通話に成功した。クラウド型の無線アクセス網で通話が成立した段階に達している。

通信事業者のAT&Tは、2025年にXeon 6 SoCの利用を開始する予定だ。通話成功が確認されたEricssonの構成と、これから利用を始めるAT&Tの計画は、それぞれ異なる導入段階にある。