基地局向け半導体のXeon 6 SoCは、AI演算の高速化と8つのEthernetポートを内蔵する。Intelによると、無線アクセス網の容量は従来世代比で最大2.4倍となり、複数サーバーを使う仮想化基地局のサイトを1台へ集約できるという。
AI演算をSoC内に取り込む
IntelのXeon 6 SoCは、ネットワークとエッジ用途向けの半導体だ。AI演算を高速化する拡張機能AVXとAMXを統合し、外付けアクセラレーターを必要としない構成にした。
Intelは、この内蔵機能によって、無線アクセス網でAIを利用するAI RANの性能が従来世代比で最大3.2倍になるとしている。この数値はAI RANを対象とする性能比較である。
8ポートで合計最大200Gbpsの接続に対応
AI演算を担うSoCには、8つのEthernetポートも組み込まれている。内蔵接続のスループットは合計で最大200Gbpsに対応し、演算機能とネットワーク接続を同じ半導体に集めた構成となる。
容量と電力効率の向上でサーバーを集約
Intelは、Xeon 6 SoCの無線アクセス網の容量が従来世代比で最大2.4倍、電力当たりの性能が最大70%向上するとしている。これらは用途や構成によって変わる最大値であり、AI RAN性能の最大3.2倍とは別の比較指標だ。
Intelによると、アーキテクチャと容量の向上により、オープンな仮想化無線アクセス網のサイトで、複数サーバーに分かれていた構成を1台へ集約することができる。基地局の処理をサーバー上で実行する仮想化無線アクセス網では、この集約によって必要なサーバー台数を減らせるという。
Dell製サーバーでCloud RANの初通話に成功
Intelによると、通信機器メーカーのEricssonは、Dell製サーバーを用いてXeon 6上で初めてCloud RANの通話に成功した。クラウド型の無線アクセス網で通話が成立した段階に達している。
通信事業者のAT&Tは、2025年にXeon 6 SoCの利用を開始する予定だ。通話成功が確認されたEricssonの構成と、これから利用を始めるAT&Tの計画は、それぞれ異なる導入段階にある。