Semiconductor

ワークステーション向けCPU「Xeon 600」、最大86コアを搭載

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    Xeon 600のプラットフォームは、CPU直結のPCIe 5.0を最大128レーン備え、複数のGPUやSSDを接続できる。

  2. 実現の仕組み

    Intel 3製造プロセスとRedwood Cove+コアを採用し、最上位のXeon 698Xに86コアを搭載した。

  3. 得られた結果

    IntelのCinebench 2026測定では、Xeon 698Xのマルチスレッド性能が従来のW3595Xを最大61%上回った。

  4. 従来との違い

    DDR5 RDIMMの対応速度の上限は、従来プラットフォームの4800 MT/sから6400 MT/sになった。

ワークステーション内部のCPUを中心に、メモリーとGPU・SSD・ネットワークカードへ伸びる接続経路を描いた図
AI生成画像

ワークステーション向けCPU「Intel Xeon 600」は、最上位モデルに86コアを搭載し、CPU直結のPCIe 5.0を最大128レーン備える。Intelは対応するW890チップセットを含め、演算、メモリー、周辺機器接続を更新した。

86コアを最上位モデルに搭載

IntelはXeon 600を、W890チップセットを含む上位ワークステーション向けプラットフォームの更新として発表した。最上位のXeon 698Xは86コアを搭載し、並列に処理する作業へ割り当てられるCPUコア数を増やしている。

このCPU群にはIntel 3製造プロセスとRedwood Cove+コアアーキテクチャーが採用されている。コア構成の拡大に加え、CPUから周辺機器へつながる接続も更新対象となった。

マルチスレッド性能を従来モデルと比較

IntelがCinebench 2026で測定したXeon 698Xのマルチスレッド性能は、従来のW3595Xより最大61%高かった。この数値は特定のCPU同士を特定のベンチマークで比較したメーカー測定値だ。

シングルスレッド性能についても、Intelは従来世代より最大9%高いとしている。多数のコアを使う処理と単一スレッドの処理では評価条件が異なるため、二つの改善幅はそれぞれの測定結果として捉える必要がある。

CPU直結のPCIe 5.0を128レーンへ

CPU直結のPCIe 5.0は最大128レーンとなり、GPU、SSD、ネットワークカードを接続するための経路が広がった。演算装置だけでなく、そこへデータを出し入れする周辺機器もワークステーションの構成要素となる。

従来のXeon W-3500/W-2500向けプラットフォームでは、CPU直結のPCIe 5.0は最大112レーンだった。今回の仕様は、その上限を16レーン増やしている。

DDR5の対応速度とメモリー種別を拡大

メモリーは最大8チャネルのDDR5 RDIMMに対応し、対応速度の上限が従来の4800 MT/sから6400 MT/sになった。コアが処理するデータを供給するメモリー側でも、対応仕様が引き上げられている。

新たにDDR5 MRDIMMにも対応し、その速度の上限は8000 MT/sとなる。RDIMMとMRDIMMは対応するメモリー種別として区別され、8000 MT/sはMRDIMM側の仕様値だ。

行列演算にFP16を追加

CPU内の行列演算機能Intel AMXには、FP16データ形式への対応が追加された。AIの学習や推論で使う数値形式の選択肢が、このCPUの演算機能にも加わる。

IntelがSPECworkstation 4.0のAI・機械学習ワークロードで測定した性能は、従来世代より最大17%高かった。この改善幅は当該ワークロードでのメーカー測定結果を示す。