タイのバンパコン川沿いで、農地や養殖施設に広がる洪水を衛星画像が捉えた。2026年10月2日の観測では、前年同時期に細い河道が見えていた場所で、濃い青の水域が川の両側へ広がっている。
前年同時期の河道と浸水域を比較
NASAが示した比較画像は、2025年10月7日と2026年10月2日に同じ地域を観測したものだ。前年の画像では細い河道が植生の間を蛇行しているが、今回の画像では洪水が河道の両側へ広がっている。
疑似カラーで水と陸上の表面を区別
画像を取得したのは、NASAと米国地質調査所の地球観測衛星Landsatだ。比較には、水を植生や開発された土地などから区別しやすくする疑似カラー処理を用いている。
川沿いの農地と養殖施設に広がる水
画像では水が濃い青、植生が明るい緑で表示される。明るい赤の形状は、水上に設置された太陽光発電設備を示している。
2026年10月2日の観測域は、タイのプラチンブリ県にあるバンパコン川周辺だ。川沿いの土地だけでなく、周辺の農地や養殖施設も浸水している。
停滞した低気圧が激しい雨を供給
浸水が広がった時期には、タイ各地で長雨と激しい降雨が続いていた。9月下旬から10月上旬にかけて、低地では洪水が長引いた。
NASAは、9月下旬に数日間停滞した低気圧が、洪水の一部を引き起こした可能性が高いと説明している。この低気圧は近くの暖かいタイ湾から水分とエネルギーの供給を受け、地域に特に激しい雨をもたらした。