Technology

プロ野球の追跡データでサンリオの3Dアニメを制作

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    実際の試合を再現した映像で、サンリオのキャラクターと野球のクイズやキャラクター探しを楽しめる。

  2. 実現の仕組み

    選手とボールの追跡データを管理基盤で扱い、データ補正と可視化技術で3Dアニメーションへ変換する。

  3. 得られた結果

    ソニーは、選手の動きやボールの軌跡に加え、通常の放送映像では難しいカメラアングルを実証映像に取り入れたとしている。

  4. 従来との違い

    東京ドームで行われた実際の試合のプレーが、サンリオの世界観で再現され、配信コンテンツになった。

屋内球場で野球をするハローキティ、クロミ、バッドばつ丸。選手とボールの動きを示す光点と軌跡が、試合データを3Dアニメーションにする様子を表している。
AI生成画像

プロ野球の選手とボールの動きを追跡したデータが、サンリオの世界観の3Dアニメーションになった。実際の試合をキャラクター映像で再現する実証として、11月14日に配信が始まった。

東京ドームの試合をキャラクター映像で再現

NPBエンタープライズ、ソニー、サンリオは、実証映像「Let’s Play Baseball 〜サンリオキャラクターズとふしぎな試合〜」の配信を開始した。対象は9月19日に東京ドームで行われた読売ジャイアンツ対広島東洋カープ戦で、そのプレーをサンリオの世界観の中で再現している。

実際の選手やボールの動きを追跡し、アニメ作品などの世界観で再現する手法は、オルタナティブブロードキャストと呼ばれる。今回の映像は、実際の試合で取得したプレーデータを使って制作する。

追跡したプレーデータをDMPで管理

データの取得には、ソニーのグループ会社であるスポーツ追跡技術企業Hawk-Eye Innovationsのトラッキングシステムを使う。取得したプレーデータは、日本野球機構(NPB)とソニーが共同開発したデータ・マネジメント・プラットフォーム(DMP)で管理する。

DMPは2025シーズンから運用され、全試合のプレーデータを一元管理している。今回の映像制作も、この基盤で管理するデータを利用する。

データ補正と可視化で動きと視点を描く

管理されたプレーデータは、スポーツデータの可視化を手がけるソニーのグループ会社Beyond Sportsの技術で3Dアニメーションへ変換する。制作工程ではデータ補正と可視化を用いる。

ソニーによると、この処理で野球特有の選手の動きやボールの軌跡を表現するという。3D映像には、通常の放送映像では実現が難しいカメラアングルも取り入れている。

クイズを組み込み公式チャンネルで配信

再現映像には、サンリオのキャラクターであるハローキティ、クロミ、バッドばつ丸が登場する。野球のクイズに加え、読売巨人軍のキャラクター「ジャビットくん」を探す要素も盛り込まれている。

配信先は、NPB、読売巨人軍、サンリオキャラクターズの各公式YouTubeチャンネルと、読売巨人軍の公式動画配信サービスGIANTS TVである。配信期間は2026年3月31日までを予定している。