Semiconductor

光接続のSSD試作機がPCIe 5.0で動作

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    光インターフェースを備えたPCIe 5.0対応の広帯域SSD試作機が完成した。

  2. 実現の仕組み

    光と電気を変換する光トランシーバーIOCoreと、光電融合モジュール技術OPTINITYを組み合わせた。

  3. 得られた結果

    キオクシア、AIO Core、京セラは、試作機でPCIe 5.0の機能動作を実現したとしている。

  4. 従来との違い

    従来の光SSD試作機のPCIe 4.0からPCIe 5.0へ対応世代が進み、インターフェースの帯域は2倍になった。

データセンターの計算機とストレージモジュールを、光トランシーバーと光電融合モジュールを介した2本の光ファイバーで接続した編集イラスト。
AI生成画像

光接続の広帯域SSD試作機が、PCIe 5.0で機能動作する段階に到達した。光トランシーバーと光電融合モジュールを組み合わせ、従来試作機のPCIe 4.0に対して2倍の帯域を持つインターフェースに対応した。

光と電気の変換をSSDの接続へ組み込む

キオクシア、光トランシーバーを開発するAIO Core、京セラは、光インターフェースを備えた広帯域SSDの試作機を開発した。接続部分には、AIO Coreの光トランシーバーIOCoreと、京セラの光電融合モジュール技術OPTINITYを組み合わせている。

光トランシーバーは光と電気の変換を担い、光信号を伝送する。この変換技術を光電融合モジュールと組み合わせた構成で、試作機をPCIe 5.0に対応させた。

PCIe 5.0で機能動作を実現

キオクシア、AIO Core、京セラによると、この構成で試作機はPCIe 5.0インターフェースの機能動作を実現した。光接続を採用したSSDで、新しい世代のインターフェースが動作することを確認したという。

比較対象は、キオクシアが2024年8月に発表したPCIe 4.0対応の光SSDである。今回対応したPCIe 5.0のインターフェース帯域は、その2倍に当たる。

光配線で計算機とストレージの距離を延ばす

キオクシア、AIO Core、京セラは、電気配線のインターフェースを光に置き換えることで、エネルギー効率と高い信号品質を維持しながら、計算機とストレージの物理的な距離を大幅に延ばせるとしている。計算側と記憶側の距離を広げられることが、データセンターの配置設計に関わる。

この広帯域光SSD技術は、データセンターのシステム設計の柔軟性と効率にも寄与するという。光接続の役割は、高速インターフェースへの対応に加え、計算機とストレージを配置する際の自由度を支えることにある。

大量データの高速転送へ向けて概念実証を計画

キオクシア、AIO Core、京セラは、生成AIなど大量のデータの高速転送を必要とする用途に向けて、広帯域光SSDの技術開発を進める。開発では、こうした用途への適合性を高めることを目指す。

開発する技術は、将来の社会実装に向けた概念実証試験にも適用する計画である。今回の試作機で実現した機能動作を踏まえ、用途への適合性と実装に向けた取り組みを進める。