Space

水を使う2種類の衛星推進機、軌道上で推力を確認

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    水イオン推進機と水レジストジェット推進機の両方が、実証衛星上で正常に作動した。

  2. 実現の仕組み

    二つの推進方式を推進モジュールKIR-Xにまとめ、JAXAの実証衛星RAISE-4へ組み込んだ。

  3. 得られた結果

    Pale Blueは、両推進機が宇宙空間で期待した推力を発生したと確認した。

  4. 従来との違い

    商用衛星での作動実績に、JAXA主導のミッションでの実績が加わった。

地球を背景にした衛星の編集イラスト。衛星に搭載された共通の推進モジュール内に2種類の推進機が描かれ、それぞれから細い推力の噴流が伸びている。
AI生成画像

水を使う二つの方式の衛星推進機が、JAXAの実証衛星RAISE-4で軌道上作動に成功した。開発元のPale Blueは、水イオン推進機と水レジストジェット推進機が正常に作動し、いずれも期待した推力を発生したと確認した。

二つの推進方式を一つのモジュールに搭載

衛星用推進機を開発・製造するPale Blueの推進モジュールKIR-Xは、水イオン推進機と水レジストジェット推進機を備える。このモジュールを搭載するRAISE-4は、民間企業などが開発した技術に軌道上実証の機会を提供するJAXAの実証衛星だ。

認定試験を経て実証衛星へ組み込む

Pale Blueが提案した推進モジュールは、JAXAに実証テーマの一つとして採択された。KIR-Xは認定試験を通過した後、軌道上実証に向けて衛星へ組み込まれた。

Electronロケットで宇宙へ運ぶ

推進システムを搭載したRAISE-4は、2025年12月に打ち上げ事業者Rocket LabのElectronロケットで打ち上げられた。打ち上げ地点は、ニュージーランドのマヒア半島にある発射施設Launch Complex 1だった。

両方式の作動と推力発生を確認

Pale Blueは、軌道上で水イオン推進機と水レジストジェット推進機の両方が正常に作動したと確認した。両推進機は宇宙空間で期待した推力を発生したとしている。

推進機には、今回に先立って商用衛星での作動実績がある。RAISE-4での成功により、JAXA主導のミッションでの作動実績が加わった。