計量器向けマイコンRA4C1は、全SRAMを保持する待機状態で1.79µA未満という消費電流仕様に、分離されたセキュリティ回路と計量・表示用の周辺機能を組み合わせる。製品と対応ソフトウェアの提供が始まっている。
全SRAMを保持する待機状態で1.79µA未満
ルネサス エレクトロニクスの新しいマイコングループRA4C1は、80MHzのArm Cortex-M33を搭載する。ルネサスが示した消費電流は、80MHzの動作時に168µA/MHz、全SRAMを保持した待機時に1.79µA未満となる。待機電流の数値には、メモリー内容を保持する条件が含まれている。
入力電圧は最低1.6Vに対応する。リアルタイムクロックには専用電源ドメインを設け、時刻のバッテリーバックアップに対応させた。
専用制御ロジックがセキュリティ回路を保護
セキュリティエンジンRSIP-300は、分離されたサブシステムを専用の制御ロジックで管理・保護する。暗号処理にはAESのハードウェアアクセラレーションを備える。
鍵に関する機能として、256ビットのハードウェア固有鍵と真性乱数生成器をサポートする。鍵管理機能は、暗号化して包んだ鍵であるwrapped keyの生成にも対応する。
更新用フラッシュと計量・表示機能を内蔵
内蔵メモリーは256〜512KBのデュアルバンクフラッシュ、96KBのSRAM、8KBのデータフラッシュで構成する。ルネサスは、512KBのデュアルバンクフラッシュにより、容易で安全なソフトウェア更新が可能になるとしている。
計量・表示用の周辺機能には、低消費電力ADCと温度センサーを備える。表示側にはLCDコントローラーを内蔵し、低消費電力のセグメント表示器を駆動できる。
ドライバーを含む開発ソフトと評価ボードを提供
周辺機能を使う開発環境として、ソフトウェアパッケージFlexible Software Package(FSP)がRA4C1に対応する。FSPは周辺機能ドライバーやミドルウェアを提供し、複数のRTOSと、実行環境を分離するTrustZoneの利用もサポートする。
ルネサスはマイコンとFSPの提供を開始している。RA4C1評価ボードも出荷している。