800V直流給電向けのGaN電源変換技術が、48〜400Vの動作電圧と、積み重ね構成による800V対応を備える。ルネサスは、LLC DCX方式を使うDC/DC変換器の効率を最大98%としており、高電圧の配電と48V部品の再利用をつなぐ。
48〜400Vの電力変換を積み重ね構成で800Vへ
半導体メーカーのルネサス エレクトロニクスは、NVIDIAが発表した800V直流電源アーキテクチャの電力変換・配電を支援している。窒化ガリウムを使うGaN電源ソリューションは、48Vから400Vまでの動作電圧でDC/DC電力変換に対応し、積み重ね構成を選ぶと800Vまで対応する。
LLC DCX方式の変換器で最大98%の効率
直流から直流へ電力を変換する段には、LLC Direct Current Transformer(LLC DCX)と呼ぶ電源変換方式を採用する。ルネサスは、この方式を使うGaNのDC/DC変換器が最大98%の効率を達成するとしている。
800Vの配電から降圧して48V部品を再利用
ルネサスが想定するラック内の800V直流バスでは、DC/DC降圧変換器を介して48V部品を再利用できる。高電圧側の配電については、GaN電力デバイスで800V直流バスを実現することで、配電損失と大型バスバーの必要性を減らすことを見込んでいる。
交流入力段には双方向GaNスイッチを使用
交流から直流へ変換するAC/DC入力段にもGaNを使う。ルネサスは、双方向GaNスイッチによって整流器の設計を簡素化し、電力密度を高めるとしている。DC/DC変換器の構成部品には、MOSFET製品のREXFETに加え、ドライバーとコントローラーも含まれる。