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高性能を保ち機能を絞ったマイコンRA8E1・RA8E2を発売

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    新マイコンRA8E1・RA8E2は、360MHzまたは480MHzのArm Cortex-M85でDSPや機械学習の処理を実行できる。

  2. 実現の仕組み

    両製品は、DSPや機械学習の処理を高速化するArmのベクトル拡張技術Heliumを採用する。

  3. 得られた結果

    ルネサスの公表値では、両製品は既存RA8シリーズと同じ6.39 CoreMark/MHzの処理性能を持つ。

  4. 従来との違い

    RA8シリーズに、機能を絞ってコスト重視の用途に向けた2つの製品群が加わった。

明るい作業台に並ぶ2種類の汎用マイコン基板。両基板の上にはベクトル処理を示す概念図があり、左側にはEthernet端子、右側には外部メモリーとTFTディスプレイが接続されている。
AI生成画像

高性能マイコンのRA8シリーズに、機能を絞ったRA8E1・RA8E2が加わった。ルネサス エレクトロニクスは、既存製品と同じ6.39 CoreMark/MHzの処理性能を保ち、コスト重視の用途に対応するとしている。

処理性能を維持して機能を絞る

ルネサス エレクトロニクスが追加したマイコンRA8E1・RA8E2は、RA8シリーズの機能を絞り込んだ製品だ。処理性能を保ちながらコストを抑える位置づけで、機能と性能の組み合わせを変えている。

両製品の公表処理性能は6.39 CoreMark/MHzで、既存のRA8シリーズと同じだ。この数値は、動作周波数1MHz当たりのCoreMarkベンチマーク性能を示す。

HeliumがDSPと機械学習の処理を支える

両製品は、Armのベクトル拡張技術Heliumを採用する。ルネサスは、この技術によるDSP・機械学習の処理性能を、Arm Cortex-M7搭載マイコンに対して最大4倍としている。

RA8E1は360MHz、RA8E2は480MHzのArm Cortex-M85を搭載する。ベクトル拡張を共通に備えながら、コアの動作周波数は製品群ごとに異なる。

メモリー容量と周辺機能で構成を分ける

フラッシュメモリーは両製品とも1MBで、SRAMはRA8E1が544KB、RA8E2が672KBとなる。コアの動作周波数に加え、搭載するSRAM容量にも差がある。

周辺機能では、RA8E1がEthernetと8ビットCEUを備える。RA8E2には16ビット外部メモリーインターフェースと、GLCDC、2DRWが含まれる。

既存コードを組み込めるFSPも提供

RA8シリーズ向けソフトウェアパッケージのFlexible Software Package(FSP)は、周辺ドライバーなどを提供する。この開発基盤には、利用者の既存コードや選択したRTOSを組み込むことができる。

RA8E1・RA8E2とFSPはすでに提供され、RA8E1用の試作ボードも出荷されている。ルネサスは、TFTディスプレイを含むRA8E2評価キットを2025年第1四半期の初めに提供する予定だ。