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ルネサスの組み込み開発環境で基板購入前の実機テストが可能に

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    組み込み開発環境Quick Connect Studioで、自動生成したコードをブラウザー内でリアルタイムに編集できるようになった。

  2. 実現の仕組み

    遠隔に用意されたボード群でコードを動かし、利用者が基板を購入・製作する前に対象実機で動作を確認する。

  3. 得られた結果

    ルネサスによると、マイコンと拡張ボードを使った350種類を超えるシステムを構築できる。

  4. 従来との違い

    対応デバイスにams OSRAM、TDK、Arducamの製品が加わり、設計に選べる部品の範囲が広がった。

手前のノートPCと、窓の向こうの作業台に並ぶ評価ボードやセンサー、カメラモジュールを描いたイラスト。遠隔の実機でコードを試す場面を表す。
AI生成画像

クラウド型の組み込み開発環境Quick Connect Studioに、ブラウザー内でのコード編集と遠隔デバッグが加わった。ルネサス エレクトロニクスによると、自動生成したコードを遠隔の実機でテストし、基板を購入・製作する前に動作を確認できる。

配置したデバイスから基本ソフトウェアを生成

Quick Connect Studioは、デバイスや設計ブロックを画面上でドラッグ&ドロップし、組み込みシステムを構成する開発環境だ。ルネサス エレクトロニクスが提供し、ハードウェアの選択とソフトウェアの作成をクラウド上で進める。

配置したブロックに基づき、基本ソフトウェアの生成からコンパイル、ビルドまでを自動化する。この処理で得られたコードが、今回追加された編集機能の対象になる。

編集したコードを遠隔の対象ボードで試す

自動生成されたコードは、ブラウザー内でリアルタイムに編集できるようになった。基本ソフトウェアを自動で作る工程に、利用者がコードを変更する工程が加わった。

ルネサスによると、遠隔デバッグでは、離れた場所に用意されたボード群を使ってコードを対象ハードウェア上でテストできる。利用者が基板を購入・製作し、手元のテスト環境を整える前に、実機で動作を確認することが可能になった。

RAマイコンと他社デバイスへ広がる構成選択

設計に選べる対象は、ルネサスのRAマイコン向け全ボードに加え、複数の無線モジュールとセンサーに及ぶ。対応デバイスには、部品供給企業のams OSRAM、TDK、Arducamの製品も追加された。

ルネサスは、この開発環境でマイコンと拡張ボードを使った350種類を超えるシステムを構築できるとしている。この数字が示すのは構築可能なシステムの種類であり、完成済みの試作品の台数ではない。

複数地域のクラウド基盤で同時アクセスに対応

ルネサスは、開発環境を支えるクラウド基盤を世界の複数地域に展開した。コードの生成・編集と遠隔テストを提供する基盤が、複数地域に配置された形だ。

ルネサスは、この基盤が自動スケーリングに対応するとしている。複数の利用者が同時にアクセスする際に、処理資源を自動で拡張できる。