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待機中もタッチを検出する低消費電力マイコンRX261/RX260

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    発売されたマイコンRX261/RX260は、待機状態でもタッチを検出できる。

  2. 実現の仕組み

    タッチ検出回路の自動判定機能により、間欠動作時の消費電流を抑える。

  3. 得られた結果

    ルネサスが公表した消費電流は、動作時69 μA/MHz、待機時1 μAである。

  4. 従来との違い

    8 KBのデータフラッシュを内蔵し、外付けEEPROMを省ける構成になった。

水滴の付いた家電のタッチ面に指が触れ、その直下の電極から基板上のマイコンへつながる様子を描いた断面イラスト。
AI生成画像

マイコンRX261/RX260は、待機状態でタッチを検出する自動判定機能を備え、間欠動作時の消費電流を抑える。耐水性を備えた静電容量式タッチ検出回路を搭載し、台所の家電や屋外機器の操作入力に対応する。

自動判定で待機中のタッチ入力を検出

ルネサス エレクトロニクスが発売したマイコンRX261/RX260は、タッチ検出回路の自動判定機能によって、待機状態でも入力を検出できる。ルネサスは、この機能が間欠動作時の消費電流を抑えるとしている。

入力を受ける第3世代の静電容量式タッチ検出回路CTSU2SLは、ルネサスによると、高い耐ノイズ性と耐水性を備える。台所の家電や、スマートロックなどの屋外機器にタッチセンサーを組み込む用途に対応する。

64 MHzの処理性能と二つの動作状態の消費電流

タッチ入力を受けた機器の制御には、RXv3 CPUコアを使用する。ルネサスが公表した64 MHz動作時のCoreMarkスコアは355で、CPUの処理性能を示すベンチマーク値となる。

消費電流の公表値は、動作時が周波数1 MHz当たり69 μA、待機時が1 μAである。処理中と待機中で電流の指標を分けて示しており、動作時の値は周波数当たり、待機時の値は電流そのものを表す。

データ保存とUSBクロックをチップ内に組み込む

RX261/RX260は、データ保存用に8 KBのデータフラッシュを内蔵する。ルネサスは、この内蔵メモリーを使うことで、外付けEEPROMを省けるとしている。

RX261では、USBクロックの生成も内蔵の高速発振器HOCOが担う。ルネサスによると、USB用の正確なクロックを生成するための外付け水晶振動子が不要になる。通信機能としてCAN FDモジュールも搭載する。

RX261に暗号処理回路と安全な起動・更新の実装支援

RX261は、セキュリティ回路RSIP-E11Aを搭載する。この回路はAES、ECC、SHAの処理エンジンを備え、暗号処理を支える機能をチップ内に持つ。

これらの機能を機器の起動や更新へ組み込むため、ルネサスはセキュアブートとセキュアなファームウェア更新のサンプルプログラムを提供する。新しいマイコンと複数の評価キットは、ルネサスと正規販売代理店で販売されている。