ロボット開発基盤ROSで、企業向けLinuxのRed Hat Enterprise Linux(RHEL)が最上位のTier 1対応プラットフォームになった。配布構成全体の継続的な試験からバイナリパッケージ生成までが、この支援区分の対象となる。
RHELがROSの最上位支援区分に入る
Open Roboticsは、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)をROSのTier 1対応プラットフォームに加えた。Tier 1は、ROSの対応環境のうち最も高い水準で支援する区分だ。
この区分には、動作確認だけでなく、配布構成の試験、性能試験、利用者向けパッケージの生成が含まれる。RHELの追加によって、これらの作業が同OS向けの支援内容になった。
配布構成全体を毎日・変更ごとに試験
Tier 1の対象では、ROS配布構成の全体を継続的インテグレーション(CI)の試験へ通す。試験は毎日行い、変更が入るたびにも実行する。
Open Roboticsは性能試験も実施する。RHEL向けの支援は、配布構成への変更を継続して確認する運用と結び付いている。
バイナリ生成と不具合対応もTier 1の対象
Tier 1では、一連のパッケージ生成ジョブを実行し、利用者向けのバイナリパッケージを作る。試験とパッケージ生成の両方が、対応プラットフォームを支える作業に含まれる。
この区分で見つかったエラーやバグは、ROSの保守担当者が優先して扱う。Open RoboticsとRed Hatは、ROSへの技術者の参加を含めてRHELのTier 1対応を支える。
Fedora Linuxはコミュニティ中心のTier 3へ
Fedora LinuxもROSの対応プラットフォームに加わり、支援区分はTier 3となった。この区分は主にコミュニティが保守し、Open RoboticsはTier 1で行う通常の一連のCI試験を実行しない。
一方、Open RoboticsはTier 3の環境についても、通常はROSのビルド環境で連携を図る。RHELとFedora Linuxは、ともに対応対象となったが、試験と保守の担い方は異なる。