Robotics

ソニーの4K旋回型カメラ、人物の追尾と構図調整を自動化

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    人物の動きに合わせて追尾と構図調整を行う4K旋回型カメラ2機種が、6月15日発売の製品として発表された。

  2. 実現の仕組み

    人物認識には骨格検出、頭部位置検出、特徴マッチングなどを組み合わせる。

  3. 得られた結果

    ソニーは、複数の認識技術を使うことでマスクを着けた人物も追尾できるとしている。

  4. 従来との違い

    カメラの向きやズームの遠隔操作に加え、人物を認識して自動撮影する機能が本体内に組み込まれた。

室内でマスク姿の人物を追う汎用の旋回型カメラ。前景のカメラレンズは人物側を向き、人物は歩きながら画面右へ移動している。
AI生成画像

人物を認識し、その動きに合わせてカメラの向きと構図を自動調整する機能が、4K旋回型カメラに内蔵された。ソニーのSRG-A40とSRG-A12は、骨格や頭部位置などの認識を組み合わせて追尾する。発売は6月15日を予定している。

人物認識を旋回と構図調整につなぐ

ソニーの4K旋回型カメラ「SRG-A40」と「SRG-A12」は、左右・上下の旋回とズームを遠隔操作する機能に加え、「PTZオートフレーミング機能」を本体に備える。ソニーによると、この自動撮影機能はAIで対象の人物を追尾し、その動きに合わせて構図を調整しながらカメラを旋回させる。

人物の認識には、骨格検出、頭部位置検出、特徴マッチングなど複数の技術を組み合わせる。この組み合わせによって、マスクを着けた人物の追尾にも対応するとしている。

3種類の画角を選び、自動撮影を起動する

追尾する人物の映し方は、クローズアップ、上半身、全身の3種類から選択する。選んだ画角に対して構図を微調整することもでき、自動撮影に使う人物の収め方を設定できる。

自動起動設定を有効にすると、カメラの電源投入と同時に自動撮影が始まる。開始と停止は付属の赤外線リモコンでも操作でき、実行中はタリーランプが点灯して、被写体に動作状態を知らせる。

4K撮影とズームで人物を捉える

自動撮影の映像を捉える撮像部には、両機とも1/2.5型の裏面照射型CMOSイメージセンサー「Exmor R」を搭載する。撮影は3840×2160画素で最大30fps、フルHDでは60fpsに対応する。

ズームの仕様は機種ごとに異なる。SRG-A40は光学20倍に加え、画像処理を使う全画素超解像ズームによって4K撮影時に最大30倍に対応する。SRG-A12は光学12倍ズームを備える。

映像出力とプリセットを撮影運用に組み込む

撮影した映像の接続には、3G-SDIとHDMIを利用できる。PoE++対応のネットワーク機器に接続すれば、LANケーブルを通じてカメラへ給電することもできる。

自動追尾とは別に、カメラの向き、ズーム、フォーカスなどをプリセットとして保存できる。登録数はWebブラウザーなどから操作する場合に最大256個で、Picture Freeze Preset機能を使えば、プリセット呼び出しで旋回している間は静止画を出力する。両機の発売は6月15日を予定し、価格はオープン価格となる。