協調する集団として指令を与えるドローン群が、英国陸軍の実飛行試験へ進んだ。無人航空機8機からなる試験基盤は運用担当者へ渡され、8週間の実験を終えている。
協調する集団としてドローン群へ指令を与える
群制御の対象は、協調して動くロボットの集団だ。英国陸軍司令部のKieran Sheldon准将は、今回の技術を、その集団に対して指令を与える仕組みと説明している。
英国の国防科学技術研究所Dstlは、陸軍司令部と産業界と共同で、群制御の概念実証事業Software Defined Swarms Concept Demonstratorの第1段階を実施した。この段階でドローン群を構築し、軍用環境での試験へ進めた。
2陣営の案を現実的な運用環境で試す
試験には、SAAB傘下の企業BlueBearによる案と、Applied Intuitionが率いる英国企業連合Disruptor Groupによる案が使われた。両案を現実的な運用環境に置き、代表的な戦場任務への対応を評価する形を取った。
Dstlによると、この試験によって陸軍は、各案が任務を遂行する能力を判断できたという。確認された成果は、軍用の課題に対して群技術を試し、陸軍が評価できる段階に進んだことだ。
研究成果を陸軍が使う実飛行基盤へ移す
Dstlは、10年以上にわたるai、自律性、群制御技術の研究を、この事業で実用的な能力へまとめたとしている。その成果として構築した群運用の試験基盤Swarm Capability Test Bed(CTB)は、将来の群運用構想を実験するため、英国陸軍の運用担当者へ渡された。
この試験基盤を実飛行に使っているのが、陸軍の実験・試験部隊Experimentation and Trials Groupだ。研究で蓄積した技術が、陸軍の担当者が飛行させて運用構想を試す基盤として使われている。
8機の基盤で8週間の実験を完了
Dstlによると、陸軍は無人航空機8機で構成するCTBを使い、8週間の実験を完了した。8機は試験基盤の構成機数、8週間は完了した実験の期間を示す。
陸軍は2026年から2027年にかけて、追加の実験、試験、野外試験を計画している。これらを将来の軍用能力と調達判断に役立てる予定だ。