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米陸軍の車載手術室、設営を約2時間から約30分に短縮

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    車載手術室の試作機は、米陸軍の説明では手術患者1人に対応し、患者を最大2人収容できる。

  2. 実現の仕組み

    車輪付きの機器を車両中央へ寄せて固定し、拡張部分を縮めることで移動に備える。

  3. 得られた結果

    米陸軍は、試作機によって手術室の設営時間が約2時間から約30分へ短縮されたとしている。

  4. 従来との違い

    テントを使う外科部隊に、拡張式車両を改装した移動式手術室が加わった。

側面を展開した軍用トラック型の移動式手術室。車内には中央寄りに車輪付き医療機器が並び、野外に停車している。
AI生成画像

手術室を拡張式車両に収めることで、テントを先に設営する工程が変わった。米陸軍は、移動式手術室の試作機で設営時間を約2時間から約30分へ短縮したとしている。車内機器を収納・固定して移動に備え、電力はバッテリーと車載の発電機能で賄う。

車両の拡張と手術室の準備を一続きにする

米陸軍第30医療旅団に属する第67前方蘇生・外科分遣隊は、拡張式車両M1087を移動式手術室へ改装した試作機を使用している。従来はテントを設営した後、その内部に手術室を準備していた。

米陸軍の説明では、試作機を所定の位置へ移動して拡張すると、分遣隊の残りの設備を設営する作業と並行して手術室を準備できる。この手順で設営時間は約2時間から約30分へ短縮されたとしている。

車輪付き機器を中央へ寄せて移動に備える

車内の改装では、兵士が車輪付きの機器と固定機構を組み込んだ。米陸軍は、移動時には機器を収納設備に固定し、車両中央へ寄せてベルトで留める手順を説明している。

機器を固定した後に拡張部分を縮め、車両を移動できる状態に戻す。移動に要する時間は約15〜20分としており、設営時の約30分とは別の所要時間として示している。

約9時間のバッテリー給電を車載発電で補う

移動先で使う電源も車両に備えている。米陸軍によると、試作機はバッテリーで約9時間の電力を賄うことができる。

バッテリーの再充電には、車両自身の発電機能を使う。この約9時間はバッテリーによる給電の持続時間であり、車載発電による再充電も電源構成に含まれる。

10人の外科班に1台の移動式手術室を提供

米陸軍は、試作機が手術患者1人に対応し、限られた車内には患者を最大2人収容できるとしている。手術への対応人数と車内の収容人数は、それぞれ異なる能力として示されている。

外科部隊の全体は20人で、前方で蘇生処置と外科医療を担う10人ずつの2組に分かれることができる。試作機は、そのうち1組に移動式の手術設備を提供している。