クウェートが、レーダー、妨害装置、迎撃装置をAI対応の指揮統制基盤へ統合する防空システムを契約した。契約額は3億7000万ポンド。MARSSが提供と統合を担い、2027年にかけてセンサーと対処装置を組み込む計画だ。
探知と対処の装置を指揮統制基盤へ組み込む
英国防省が公表したクウェートの調達契約では、防空システム企業MARSS Systems Limitedがシステムの提供と統合を担う。契約額は3億7000万ポンドで、レーダー、妨害装置、迎撃装置を一つの防空構成へ組み込む。
統合先となるNiDARは、AI対応の指揮統制基盤だ。探知を担うレーダーと、脅威への対処を担う妨害・迎撃装置をこの基盤へ接続する構成で、英国防省は空中脅威に対する探知、抑止、対処能力の強化を目的としている。
センサーと対処装置の統合は2027年にかけて進める
MARSSの最高経営責任者Johannes Pinlは、2027年にかけてセンサーと対処装置を統合するとしている。保護対象にはクウェートの人々、重要インフラ、国家資産を挙げており、今回確定した調達契約に続いて装置の統合作業を進める計画だ。
既存の防空ミサイルとドローン対処支援に調達契約が加わる
英国は既に、地上配備型防空ミサイルシステムRapid Sentryをクウェートに提供している。英国空軍のドローン対処システムORCUSも現地で運用中で、要員によるドローンの早期探知と対処を支援している。
今回の統合防空システムは、この既存支援に加わる調達案件となる。ORCUSの現地運用と、新たに契約したシステムの提供・統合は、それぞれ異なる段階にある。
ブリストルで生産し、技術・製造職100人分の雇用へ
英国防省は、契約によって英国でエンジニアリングと製造を担う新規雇用100人分が生まれるとしている。生産はブリストルを拠点とし、MARSSの英国事業所も拡張する予定だ。