Defense

クウェート、レーダーと妨害・迎撃装置を統合する防空システムを契約

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    クウェートが統合防空システムの調達契約を結び、センサーと対処装置の提供・統合をMARSSに委ねた。

  2. 実現の仕組み

    レーダー、妨害装置、迎撃装置を、AI対応の指揮統制基盤NiDARへ組み込む。

  3. 得られた結果

    英国防省は、3億7000万ポンドの契約によって英国の技術・製造職に100人分の新規雇用が生まれるとしている。

  4. 従来との違い

    地上配備型防空ミサイルと運用中のドローン対処システムによる英国の支援に、統合防空システムの調達契約が加わった。

乾燥した屋外の指揮所を中心に、レーダー、アンテナを備えた妨害装置、迎撃装置が並ぶ防空システムの編集イラスト。
AI生成画像

クウェートが、レーダー、妨害装置、迎撃装置をAI対応の指揮統制基盤へ統合する防空システムを契約した。契約額は3億7000万ポンド。MARSSが提供と統合を担い、2027年にかけてセンサーと対処装置を組み込む計画だ。

探知と対処の装置を指揮統制基盤へ組み込む

英国防省が公表したクウェートの調達契約では、防空システム企業MARSS Systems Limitedがシステムの提供と統合を担う。契約額は3億7000万ポンドで、レーダー、妨害装置、迎撃装置を一つの防空構成へ組み込む。

統合先となるNiDARは、AI対応の指揮統制基盤だ。探知を担うレーダーと、脅威への対処を担う妨害・迎撃装置をこの基盤へ接続する構成で、英国防省は空中脅威に対する探知、抑止、対処能力の強化を目的としている。

センサーと対処装置の統合は2027年にかけて進める

MARSSの最高経営責任者Johannes Pinlは、2027年にかけてセンサーと対処装置を統合するとしている。保護対象にはクウェートの人々、重要インフラ、国家資産を挙げており、今回確定した調達契約に続いて装置の統合作業を進める計画だ。

既存の防空ミサイルとドローン対処支援に調達契約が加わる

英国は既に、地上配備型防空ミサイルシステムRapid Sentryをクウェートに提供している。英国空軍のドローン対処システムORCUSも現地で運用中で、要員によるドローンの早期探知と対処を支援している。

今回の統合防空システムは、この既存支援に加わる調達案件となる。ORCUSの現地運用と、新たに契約したシステムの提供・統合は、それぞれ異なる段階にある。

ブリストルで生産し、技術・製造職100人分の雇用へ

英国防省は、契約によって英国でエンジニアリングと製造を担う新規雇用100人分が生まれるとしている。生産はブリストルを拠点とし、MARSSの英国事業所も拡張する予定だ。