Defense

米州兵、無人機映像と現場の位置情報を上級司令部へ共有

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    演習現場の要員が、TAKを使って位置、脅威、任務情報を共有した。

  2. 実現の仕組み

    TAKデータと映像を共通作戦状況図へ統合し、統合作戦センターで扱った。

  3. 得られた結果

    統合作戦センターは、演習中の状況把握に8系統の映像を使用した。

  4. 従来との違い

    演習現場で生成された情報が、コロラドスプリングズとワシントン地域の司令部から遠隔で閲覧できる状態になった。

訓練場の無人航空機と水上艇の映像を、統合作戦センターと遠隔の指揮所で確認する様子を描いた編集イラスト。
AI生成画像

無人機の映像と現場の位置情報を指揮系統へつなぐ情報共有が、フロリダ州兵の演習で実施された。TAKデータと映像を共通作戦状況図へまとめ、統合作戦センターで扱うとともに、遠隔の上級司令部にも共有した。

現場の位置・脅威・任務情報を共有する

米陸軍によると、フロリダ州兵はキャンプ・ブランディング統合訓練センターの演習Drone Crucible 26.3で、無人航空機システム、通信技術、状況把握機能を統合した。現場の情報共有には、位置や任務情報を扱うソフトウェアTactical Assault Kit(TAK)を使い、要員が位置、脅威、任務情報を共有した。

利用者同士を接続する役割を担ったのが、技術支援企業Booz Allen Hamiltonのデータ共有プラットフォームSit(x)だ。セキュアな接続を通じ、戦術現場の利用者間でデータを共有できるようにした。

約82台の端末と8系統の映像を運用

共有されたTAKデータは、映像とともに指揮側の状況把握へ組み込まれた。フロリダ州兵の通信担当部門G6の状況把握統合チームが、TAKデータと利用可能な映像を、統合作戦センター向けの共通作戦状況図へ統合した。

G6チームは、TAK端末と個人用端末を合わせて約82台、州兵のサーバーに利用登録した。統合作戦センターは演習中の状況把握に8系統の映像を使用し、端末から共有される情報と映像を扱った。

無人航空機と無人水上艇の情報を遠隔の司令部へ

情報共有の範囲は、演習場の統合作戦センターから上級司令部へ広がった。フロリダ州兵は、TAKの位置情報、作戦情報の重ね合わせ表示、無人システムの動画映像を米北方軍へ共有した。

共有した情報には、無人航空機システムだけでなく無人水上艇のデータも含まれた。米陸軍によると、コロラドスプリングズの米北方軍要員とワシントン地域の首都圏統合任務部隊要員が、演習で生成された情報を遠隔で閲覧できた。

専門家が演習中の接続・運用を支援

演習中のシステム運用には、無人システムとTAKの専門家を集めた技術支援拠点を設けた。ここにはフロリダ州兵とBooz Allen HamiltonのSit(x)・無人システム担当者が参加し、複数のチームへ技術支援を提供した。

兵士はこの拠点で担当者と協力し、演習中に生じたトラブルを解決した。実際の利用を続けながら技術を調整する作業も、演習の中で行った。