半導体加工装置・工具の研究開発用床面積を、羽田の拠点追加によって従来の2.2倍にする。ディスコは既存施設を取得し、新製品の量産前検証や生産応援にも使う計画だ。
能力の上限に近づいた研究開発のスペースを広げる
半導体製造装置メーカーのディスコは、羽田研究開発センターの開設に伴い、全拠点の研究開発用床面積を従来の2.2倍にするとしている。本社の研究開発センターは、技術への需要と開発案件の増加によって、ほぼ能力の上限で稼働しており、新拠点で開発に使うスペースを増やす。
旧ANA施設の7棟を加工装置・工具の開発拠点に
拡張に使うのは、東京都大田区東糀谷にある旧ANAの研修・業務用施設だ。ディスコは3月31日に土地と建物をANAホールディングスから取得した。施設は7棟で構成され、合計延べ床面積は63,008.53平方メートルとなる。
羽田の拠点では、精密加工装置とブレード・ホイールに加え、周辺製品・技術の研究開発を行う。施設の利用開始日は4月1日としている。
工場が担ってきた量産前検証を羽田でも行う
製品開発は主に本社研究開発センターが担い、新製品を量産するための検証は生産拠点で行ってきた。ディスコは羽田の開設によって、この検証を研究開発拠点でも実施できるようにする計画で、追加するスペースを開発作業だけでなく量産準備にも使う。
東京にいながら生産を応援する場所を設ける
羽田のスペースは、需要が高い時期の生産応援にも使う計画だ。ディスコでは多数の本社従業員が広島と長野の生産拠点へ応援に出向いているが、羽田を活用し、東京にいながら生産を支援できるようにする。