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超小型衛星が仮想デブリへ自律接近、捕獲機構の伸展を実証

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    超小型実証衛星DRUMSが、軌道上の仮想デブリを自律的に追尾・接近する動作を実証した。

  2. 実現の仕組み

    実証では仮想デブリを軌道上に放ち、衛星が追尾・接近する対象とした。

  3. 得られた結果

    川崎重工業は、一連の実証からデブリに接近して捕獲する技術の見通しを得たとしている。

  4. 従来との違い

    自律追尾・接近に続いて捕獲機構を伸展させ、実証を機構の展開まで進めた。

地球を背景に、超小型衛星が軌道上の仮想デブリへ接近し、捕獲機構を対象に触れない距離まで伸ばしている編集イラスト。
AI生成画像

超小型実証衛星DRUMSが、軌道上に放った仮想デブリを自律的に追尾・接近し、捕獲機構を伸展する一連の動作を実証した。川崎重工業が3月15日に公表した成果で、実証した範囲は捕獲機構の伸展までとなる。

高度560kmの軌道で捕獲システムを試す

デブリ捕獲システムの超小型実証衛星DRUMSは、川崎重工業が自社開発した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の革新的衛星技術実証2号機の実証テーマとして、2021年11月9日にイプシロンロケット5号機で打ち上げられ、高度560kmの太陽同期軌道に投入された。

軌道上に放った仮想デブリを自律追尾

今回の実証では、2023年12月26日に仮想デブリを軌道上に放ち、衛星の追尾・接近対象とした。川崎重工業によると、実証衛星はこの対象を自律的に追尾し、接近する動作に成功したという。

接近動作から捕獲機構の伸展へつなぐ

実証衛星は自律追尾・接近に続いて、捕獲機構を伸展させた。川崎重工業が成功したとしているのは、この機構の伸展までを含む一連の動作であり、仮想デブリそのものの捕獲完了を成果としているわけではない。

接近・捕獲技術の見通しを軌道上サービスへ

川崎重工業は、一連の動作を軌道上で実証したことで、衛星がデブリに接近して捕獲する技術の見通しを得たとしている。この成果を活用し、スペースデブリ除去を含む軌道上サービスの実現を目指す。