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宇宙飛行士アデノが237日間の飛行で欧州最長記録を更新

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    有人宇宙船の海上回収が完了し、Crew-12の乗員全員が回収要員の介助でカプセルから退出した。

  2. 実現の仕組み

    Dragon Freedomは再突入で約500km/hまで減速し、減速用パラシュートに続いて4枚の主パラシュートを展開した。

  3. 得られた結果

    Crew-12は国際宇宙ステーションから離脱後、27時間29分の帰還飛行を経てカリフォルニア沖に着水した。

  4. 従来との違い

    アデノの237日5時間18分の飛行が従来の記録を35日超上回り、欧州の単一宇宙飛行の最長記録となった。

カリフォルニア沖の海上で、4枚の主パラシュートを開いた帰還カプセルが降下し、近くで回収船が待機している編集イラスト。
AI生成画像

237日5時間18分の宇宙飛行を終えたソフィー・アデノが地球に帰還し、欧州の単一宇宙飛行の最長記録を更新した。有人宇宙船Dragon Freedomは10月8日、再突入と2段階のパラシュート展開を経てカリフォルニア沖に着水した。

237日5時間18分で欧州の飛行記録を更新

欧州宇宙機関(ESA)によると、宇宙飛行士ソフィー・アデノの国際宇宙ステーション滞在ミッション「εpsilon」は、宇宙飛行期間が237日5時間18分に達した。これにより、宇宙飛行士ルカ・パルミターノの「Beyond」ミッションが保持していた欧州の単一宇宙飛行の最長記録を35日超上回った。

アデノを含む乗員グループCrew-12は、10月7日12時05分GMTにステーションから離脱した。帰還飛行は27時間29分続き、10月8日15時34分GMT、日本時間では9日0時34分にカリフォルニア沖へ着水した。

再突入の減速から4枚の主パラシュートへ

帰還に使ったSpaceXの有人宇宙船Dragon Freedomは、大気圏へ再突入して約2万8000km/hから約500km/hまで減速した。パラシュートの展開は、この減速を経てから始まった。

高度約5500mで減速用パラシュートが開き、その約1分後に4枚の主パラシュートが開いた。この順序で降下した宇宙船は、ロサンゼルス近くの海上に着水した。

安全確認を経てカプセルごと回収船へ

着水後は回収用の高速艇がカプセルへ向かい、数分以内に到着して安全確認を行った。続いてSpaceXの回収船Shannonがカプセルを船上へ引き上げた。

乗員の退出は船上への収容後に行われ、回収要員が側面ハッチを開いて全員を介助した。乗員は回収船で初期医学検査を受けた後、ヘリコプターで陸へ移動し、NASA機でヒューストンのEllington Fieldへ向かう予定だ。

ケルンへの移動中も医学監視と科学測定に対応

アデノはヒューストンから、ドイツ・ケルンにあるESAの欧州宇宙飛行士センターへ移動する予定だ。ESA宇宙飛行士の帰還手順では、指定された引き渡し地点で運航主体からESAへ責任が移り、ケルンへの移動と直後の帰還後活動をESAが調整する。

専用の移動便は、多数の人との不要な接触を抑えながら、継続的な医学的監視と時間制約のある科学活動に対応する。ミッションの要件に応じて科学測定を着陸直後から移動中にも実施し、地球の重力への再適応が始まる段階のデータを取得する。