Space

宇宙機SMILEが昼間のオーロラの環全体を撮影

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    宇宙機SMILEが、地上からは見渡せないオーロラの環全体を捉えた。

  2. 実現の仕組み

    紫外線を使うことで、昼間に生じたオーロラを観測した。

  3. 得られた結果

    7月下旬の約1時間の観測を、タイムラプス映像に収めた。

  4. 従来との違い

    観測中のオーロラは一定の姿にとどまらず、変動と乱れを示した。

昼光に照らされた地球の北極域を紫色のオーロラ環が囲み、右端の小さな宇宙機シルエットが環全体を観測する様子を描いたイラスト。
AI生成画像

昼間に生じたオーロラの環全体を、宇宙機SMILEが紫外線で捉えた。約1時間の観測をまとめたタイムラプス映像には、環をなすオーロラが変動し、乱れる様子が映っている。

地上から見渡せない環を紫外線で捉える

オーロラは地球の磁極を大きく取り囲む環をつくる。その広がりのため、地上から環全体を見ることはできない。

NASAによると、ESAとCASの宇宙機SMILEは、この環全体を映像に収めた。紫外線を使った観測で、昼間に生じたオーロラも捉えている。

約1時間の映像に現れたオーロラの変動

撮影された時間帯は7月下旬の約1時間で、その観測がタイムラプス映像にまとめられている。時間を追って見ると、オーロラは一定の姿にとどまらず、変動し、乱れる様子を示す。

両側の星が動くのはカメラの視野が変わるため

オーロラの周囲では、映像の両側にある光点も動いて見える。この光点は遠方の星で、見かけの移動はSMILEが地球を周回する間にカメラの視野が変わるために生じている。

太陽風と磁気圏の相互作用を調べる

SMILEが理解を深めようとしている対象の一つは、太陽風と地球の磁気圏の相互作用だ。その理解を通じて、太陽嵐から宇宙飛行士、宇宙機、地上の電力網を守る方法をよりよく把握することを目指している。