Semiconductor

キオクシアのデータセンター向けSSDが初の直接液冷対応

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    データセンター向けSSDのNX1シリーズは、読み出し中心の用途向けに1.92 TBから15.36 TBまでの容量を用意する。

  2. 実現の仕組み

    コールドプレートと組み合わせる直接液冷構成に対応し、SSDの熱を逃がす。

  3. 得られた結果

    キオクシアは、XD8シリーズ比でシーケンシャル書き込みが最大約38%、ランダム書き込みが最大約20%高いとしている。

  4. 従来との違い

    XDシリーズの後継SSDに、キオクシアのSSDとして初めて直接液冷への対応が加わった。

データセンターのサーバートレイに装着された薄型SSDと、SSDに接して冷却するコールドプレート、そこへつながる冷却管を描いた編集イラスト。
AI生成画像

データセンター向けSSDのKIOXIA NX1シリーズが、キオクシアのSSDとして初めて直接液冷に対応する。9.5 mmモデルはコールドプレートを使う冷却構成に対応し、書き込み性能もXD8シリーズから引き上げた。

9.5 mmモデルで直接液冷と空冷に対応

データセンター向けSSDのKIOXIA NX1シリーズは、XDシリーズの後継となるE1.S形状の製品だ。キオクシアは、この製品でSSDへの直接液冷対応を初めて導入した。

直接液冷には、コールドプレートと組み合わせる構成を使う。冷却方式はモデルごとに異なり、9.5 mmモデルは直接液冷と空冷の両方に、15 mmモデルは空冷に対応する。

XD8比で書き込み性能を引き上げる

キオクシアが示した性能比較では、NX1シリーズのシーケンシャル書き込みは、前世代のXD8シリーズより最大約38%高い。ランダム書き込みも最大約20%高く、連続したデータへの書き込みとランダムな書き込みの両方で性能向上を掲げる。

この比較の読み書き速度は、ホスト機器やドライバー、OSなどのソフトウェアに左右される。読み書き条件によっても変動するため、向上率はすべての利用環境に共通する値ではない。

自社開発コントローラーと第8世代メモリーを搭載

NX1シリーズの制御には、キオクシアが自社開発した次世代コントローラーアーキテクチャを採用する。記憶媒体には、第8世代のフラッシュメモリー技術であるBiCS FLASHのTLCメモリーを組み合わせる。

このメモリーは、CMOSをメモリーアレイへ直接接合するCBA構造を使う。SSDの内部構成は、次世代コントローラーと、この接合構造を採用したフラッシュメモリーからなる。

PCIe 5.0に準拠し、容量は最大15.36 TB

NX1シリーズの接続仕様はPCIe 5.0に準拠する。ストレージの仕様としてNVMe 2.0に加え、データセンター向けのOCP Datacenter NVMe SSD 2.6にも準拠する。

容量は1.92 TBから15.36 TBまでを用意し、読み出し中心の用途向けに1 DWPDの仕様を備える。DWPDは、ドライブ容量を基準にした1日当たりの書き込み回数を表す。