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キオクシアのQLC搭載PC向けSSD、TLC製品と同等性能

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    PCメーカー向けSSD「KIOXIA EG7 Series」のサンプル提供が一部顧客向けに始まっている。

  2. 実現の仕組み

    SSDにDRAMを搭載せず、Host Memory BufferでPCのシステムメモリーの一部を利用する。

  3. 得られた結果

    キオクシアは、QLC搭載の新SSDがTLC搭載のBG7と同等の性能を備えるとしている。

  4. 従来との違い

    キオクシアのクライアント向けSSDに、1セルに4ビットを記録する第8世代QLCフラッシュが初めて採用された。

ノートPCの基板に取り付けられたM.2 SSDとシステムメモリーを描いたイラスト。SSDからメモリーへの帯状の表現が、Host Memory Bufferによるホストメモリー利用を示し、拡大図がQLCの4ビット記録を抽象的に表している。
AI生成画像

第8世代QLCフラッシュを採用したPC向けSSD「KIOXIA EG7 Series」が加わった。DRAMを搭載せずPC側のメモリーを利用する構成で、キオクシアはTLC搭載のBG7と同等の性能を備えるとしている。

4ビットのQLCとホストメモリーを組み合わせる

キオクシアのクライアント向けSSD「KIOXIA EG7 Series」は、第8世代の3Dフラッシュメモリー「BiCS FLASH」のQLC技術を採用する。QLCは1セルに4ビットを記録する方式で、この世代のQLCをクライアント向け製品へ取り込むのはキオクシアで初めてとなる。

SSD本体はDRAMを搭載しない構成を採る。代わりにHost Memory Buffer(HMB)を使い、接続先となるPCのシステムメモリーの一部を利用する。

TLC搭載のBG7と同等とする性能

キオクシアは、QLCを使ったこのSSDがTLC搭載の「KIOXIA BG7 Series」と同等の性能を備えるとしている。公表されたシーケンシャル読み出し速度は最大7,000 MB/s、書き込み速度は最大6,200 MB/sとなる。

ランダム読み出しとランダム書き込みは、それぞれ最大1,000 KIOPS、つまり毎秒100万回の入出力に対応する公表値だ。読み書き速度は、接続するホスト機器、読み書き条件、ファイルサイズによって変動する。

PCIe 4.0接続と3種類のM.2形状

PCとの接続はPCIe 4.0に準拠し、ストレージの通信規格NVMe 2.0dに対応する。フォームファクターはM.2 Type 2230、Type 2242、Type 2280の3種類を用意する。

自己暗号化ドライブ機能も備え、TCG Opal version 2.02に基づく仕様に対応する。この機能に対応したモデルの提供状況は、地域によって異なる場合がある。

3容量を用意しPCメーカーへサンプル提供

容量の選択肢は512 GB、1024 GB、2048 GBの3種類となる。キオクシアは一部のPC OEM顧客へサンプルを提供しており、製品はPCメーカーでの評価に進んでいる。

このSSDを搭載したPCは、2026年第2四半期以降に出荷が始まる見込みだ。