Semiconductor

マイコンRA0E2の内蔵発振器、−40~125℃で精度±1%

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    マイコンRA0E2は従来品RA0E1と互換性があり、既存のソフトウェア資産を再利用できる。

  2. 実現の仕組み

    内蔵高速発振器による素早い復帰が、消費電流0.25 µAのSoftware Standbyモードに滞在できる時間を増やす。

  3. 得られた結果

    ルネサスは、内蔵発振器が−40~125℃で精度±1.0%を維持し、外付け発振器を省けるとしている。

  4. 従来との違い

    RA0E1と同じ周辺機能と低消費電力を維持しながら、RA0E2では端子数を拡張した。

寒暖を対比した背景の回路基板上に置かれた汎用マイコン。均一なクロック波形が通信コネクターへ伸び、低消費電力の待機状態を月の図案で表している。
AI生成画像

マイコンRA0E2は、−40~125℃で精度±1.0%を維持する内蔵高速発振器を備える。従来品との互換性と低消費電力を保ちながら端子数を拡張し、温度範囲の広い機器でも外付け発振器を省く設計を支える。

内蔵発振器が高温まで精度±1.0%を維持

ルネサス エレクトロニクスの新しいマイコンRA0E2は、周囲温度−40~125℃で動作する。内蔵高速発振器のHigh-speed On-Chip Oscillator(HOCO)は、この温度範囲で精度±1.0%を維持するとルネサスはしている。

この発振精度は、通信のボーレート精度を改善する。ルネサスは、高精度な内蔵発振器を使うことで外付け発振器を省けるとしており、温度範囲の広さと通信に使うクロックの精度を一つのマイコンで両立させている。

素早い復帰で低電流の待機時間を増やす

内蔵HOCOは、待機状態からの復帰にも使われる。ルネサスによると、高速な復帰によってRA0マイコンがSoftware Standbyモードに滞在できる時間を増やせるという。

このSoftware Standbyモードの消費電流の公表値は0.25 µAである。RA0E2のアクティブモードは2.8 mA、スリープモードは0.89 mAとされ、動作状態ごとに消費電流が異なる。

周辺機能を引き継ぎ、端子数を拡張

RA0E2は、従来のマイコンRA0E1と同じ周辺機能と低消費電力を維持しながら、端子数を拡張した。パッケージには32端子と48端子のQFNに加え、32端子、48端子、64端子のLQFPを用意する。

ルネサスは、従来品との互換性により既存のソフトウェア資産を再利用できるとしている。開発用ソフトウェアFlexible Software Package(FSP)も新しいマイコンに対応する。

1.6~5.5 Vに対応し、評価ボードも提供

RA0E2の動作電圧範囲は1.6~5.5 Vで、5 Vを含む。ルネサスは、この範囲への対応により5 Vシステムでレベルシフターやレギュレーターを省けるとしている。

製品の提供はすでに始まっている。FSPソフトウェアと、試作用評価ボードのRA0E2 Fast Prototyping Boardも併せて提供されている。