低消費電力マイコンRA0シリーズに、最大24チャネルの静電容量式タッチ機能を備えたRA0L1が加わった。内蔵高速発振器による高速復帰と低消費電力の待機を組み合わせ、電池駆動機器などの操作部に対応する。製品と開発環境の提供も始まっている。
最大24チャネルのタッチ入力をマイコンに内蔵
ルネサス エレクトロニクスは、2024年に導入した低消費電力マイコンRA0シリーズに、静電容量式タッチ機能を備えたRA0L1を追加した。タッチ入力は最大24チャネルに対応し、処理用のCPUには32MHzのArm Cortex-M23を搭載する。
タッチボタンの感度調整には、開発ツールQE for Capacitive Touchを利用できる。ルネサスは、このツールで感度調整の作業を支援し、タッチ操作部の開発を短縮するとしている。
高速復帰で低消費電力の待機時間を延ばす
低消費電力動作を支えるのが、内蔵高速発振器のHigh-speed On-Chip Oscillator(HOCO)である。ルネサスによると、HOCOによる高速復帰で、RA0L1は低消費電力のSoftware Standbyモードに滞在できる時間を長くするという。
ルネサスが示す消費電流は、アクティブモードで2.9mA、スリープモードで0.92mAである。Software Standbyモードでは0.25µAとなり、高速復帰はこの待機状態をより長く利用するために働く。
電源とクロックの外付け部品を減らす
動作電圧は1.6~5.5Vに対応する。ルネサスは、この電圧範囲によって5Vシステムでレベルシフターやレギュレーターを省けるとしている。
クロックについても、ルネサスはHOCOが−40~125℃の環境で±1.0%の精度を維持するとしている。この内蔵発振器の精度によって通信のボーレート精度を高め、外付け発振器を省くことができるという。
対応ソフトウェアとタッチ開発キットを提供
RA0L1のソフトウェア開発には、Flexible Software Package(FSP)が対応する。このソフトウェアパッケージは周辺ドライバーなどを提供し、既存コードと開発者が選んだRTOSを組み込むことができる。
RA0L1と対応するFSPソフトウェアは、すでに提供が始まっている。ハードウェアの開発環境として、試作ボードと静電容量式タッチ向けスターターキットも用意されている。