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ソニーが使用済みテレビの樹脂を再利用する選別・混合技術を開発

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    使用済みテレビの背面カバーを新しいテレビの材料へ戻すための、部材の選別技術と材料混合法が開発された。

  2. 実現の仕組み

    メーカーを問わず背面カバーから特定のプラスチックを回収・選別し、難燃性再生樹脂SORPLASの原材料へ混合する。

  3. 得られた結果

    ソニーは、テレビ由来の回収材を使っても、従来のSORPLASと変わらない高品質を維持しているとしている。

  4. 従来との違い

    SORPLASの原材料の一部に、指定回収工場が使用済みテレビから回収したプラスチックが新たに加わった。

使用済みテレビの背面カバー片から選別した樹脂をペレットと混ぜ、無地の新しいテレビ背面カバー用素材へ戻す工程の編集イラスト。
AI生成画像

使用済みテレビの背面カバーから回収した樹脂を、選別と混合によって新しいテレビの部品へ戻す技術が開発された。ソニーは、難燃性再生樹脂SORPLASの原材料に回収材を加え、従来の品質を維持しているとしている。初採用モデルは2025年内に出荷開始する予定だ。

強度と質感の違いを選別・混合で処理する

使用済みテレビの背面カバーには、多種多様なプラスチックが使われている。ソニーによると、それぞれの強度や質感が異なるため、回収した材料を新商品へ直接再利用することは困難だった。

この違いに対応するため、ソニーのテレビ「ブラビア」の設計部門と、ソニーセミコンダクタソリューションズの難燃性再生樹脂SORPLAS開発チームが連携した。テレビへの再利用に適した部材を選び出す技術と、材料を混合する方法を開発した。

メーカーを問わず回収した樹脂を原材料に加える

開発した選別技術は、メーカーを問わず使用済みテレビの背面カバーを対象とする。その中から特定のプラスチックを回収・選別し、SORPLASの原材料の一部として再利用する。

今回、指定回収工場が使用済みテレビから回収したプラスチックが、その原材料に新たに加わった。背面カバー由来の材料を、同じ種類の製品であるテレビへ戻す「水平リサイクル」の経路となる。

回収材を混ぜても従来のSORPLASの品質を維持

回収材を受け入れるSORPLASは、ソニーが開発した難燃性の再生ポリカーボネイト樹脂だ。使用済みテレビのプラスチックは、この樹脂の原材料の一部を担う。

ソニーは、選別と材料混合によって、テレビ由来の回収材を再利用しながらも従来のSORPLASと変わらない高品質を維持しているとしている。直接の再利用を難しくしていた材料の違いに、選別と混合の両方で対応した成果である。

65V型の有機ELテレビに初採用

この材料を用いた水平リサイクルの初採用対象は、4K有機ELテレビBRAVIA 8の65V型モデルだ。2024年発売モデルの背面カバーに、使用済みテレビ由来の原材料を含むSORPLASを採用する。

ソニーは、この水平リサイクルを採用したモデルを2025年内に全世界向けに出荷開始する予定だ。