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Mercado Libre、物流施設に人型ロボットDigitを導入へ

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    Mercado Libreは、人型ロボットDigitをサンアントニオの物流施設へ組み込む商用契約を結び、導入段階へ進めた。

  2. 実現の仕組み

    人間サイズの機体が既存の通路を歩き、資材やトートを持ち上げて運ぶため、大幅な施設改修を前提としない。

  3. 得られた結果

    Agility Roboticsは、Digitが稼働中のコマース業務で累計10万個を超えるトートを運搬したとしている。

  4. 従来との違い

    配置先と初期作業がサンアントニオ施設のフルフィルメント支援に定まり、ラテンアメリカでの追加用途は将来の検討範囲として分けられた。

既存の物流倉庫の通路で無地のトートを運ぶ人型ロボット
AI生成画像

既存の通路と作業工程を使える人型ロボットが、サンアントニオの物流施設へ入る。商用契約により、初期対象はフルフィルメント支援作業に定まった。

サンアントニオの物流施設で導入段階へ

Mercado LibreとAgility Roboticsは、人型ロボットDigitをテキサス州サンアントニオにあるMercado Libreの物流施設へ組み込む商用契約を結んだ。実験機の一般的な評価ではなく、配置先を指定した物流業務への導入契約である。

初期作業は、注文された商品の処理や出荷につながるフルフィルメント支援を対象とする。作業範囲をこの工程から始めることで、ロボットは物流施設の日常的な物品移動へ組み込まれる。

人間向けの通路と作業動線をそのまま使う

Agility Roboticsによると、人間と同程度の大きさのDigitは、歩行しながら物を持ち上げ、資材やトートを運搬できるという。人が使う既存の通路やワークフロー内を移動するため、ロボット専用の動線へ施設全体を作り替えることを前提としない。

既存設備への適合は、固定された一つの地点だけを自動化する構成とは異なり、物品を工程間で受け渡す作業に機体を配置できることを意味する。Agility Roboticsは、Digitが稼働中のコマース業務で累計10万個を超えるトートを運搬したとしている。

AIによる作業適応を設備連携へつなぐ

Agility Roboticsによると、DigitはAIを使って作業を継続的に学習し、新しいワークフローへ適応するという。適応した動作を反復可能な工程として実行し、施設内での物品の流れを進める構成を採る。

クラウド型ロボット管理基盤のAgility ARCは、複数のDigitを配備、管理する役割を持つ。管理基盤が既存の自律搬送ロボット、コンベヤー、倉庫管理システムとの受け渡しを調整することで、人型ロボットの作業を周囲の物流設備へ接続する。

確定した初期配置と将来の展開範囲を分ける

今回確定した範囲は、サンアントニオ施設への配置とフルフィルメント支援作業である。ラテンアメリカにあるMercado Libreの倉庫については、AIを使う人型ロボットの追加用途を両社が将来検討する計画にとどまる。

検討対象には、採用が難しく、反復性が高く、身体的負担の大きい作業の自動化が含まれる。両社は、その自動化が従業員の人間工学上の安全性、労働力不足、生産性へ与える効果を調べる方針を示している。